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「読書」に求めるモノとは?我が読書ヒストリー

仕事が忙しいと、本は読めなくなるものなのか?

今回読んだのは、こちら。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。

気になるタイトルですよね(笑)

この本では、読書の歴史を明治時代から振り返り、社会学的な視点で「読書をしなくなった理由」を考察しています。

私は数年前、老眼問題に直面して、本から離れた時期もありましたが、Kindle という救世主が現れ、再び読書を楽しんでいます。

読書に求めるものは人それぞれだと思いますが、振り返れば、私が読書に求めてきたものも、いろいろでした。


何かを解決したい

何か悩んでいるとき、ついつい手に取ってしまうのが、「ズバリ悩みにこたえます」系の本。

たとえば、こちら。
こんなタイトル付いていたら、ついつい読んじゃいますって。

先人も同じことで悩んでいたんだな、と分かるのですが、だからといってすぐに自分の心が晴れるかというと、そういうわけではありませんでした。

現実逃避したい

20代後半、仕事がイヤでよく読んでいたのが、旅系の本。

一番有名なのは沢木耕太郎の『深夜特急』ですが、当時はたかのてるこさんの「旅本」もよく読んで、脳内で現実逃避していました。

本の影響を受けたのか、私は仕事を辞め、海外に数カ月脱出。
本を読んでいなかったら、私は相当メンタルをやられていたかもしれないです。

仕事辞めたい自分の背中を押してほしい

30代後半、またしても「仕事やめたい」と日々思っていた私。
会社という組織が、苦手なんでしょう…。

とはいえ、お金がないと生きていけないので、辞めるにやめられず。

自己啓発本を読みまくり、自己肯定感を上げまくって、マインドコントロールできればよかったのですが、不幸にも次のような本を読みました。

おかげで「やっぱり、辞めたい!」と、辞めたい熱は上がる一方(笑)

ムカつく上司に悩まされながら、セネカのこの本、何度読んだことか。「2000年前から何も変わってない…」と、それ以上イラつく不毛さに気づかされました。

決定的だったのが、こちらの本。
自分の仕事と同じような仕事をしている人が、本の中で「マジで、この仕事はブルシットです」みたいなことを言っていたんですよね。

世界中に仲間がいることに励まされ(?)ました。

仕事辞めたいと思っている私の背中を、力強く押してくれた一冊です。

純粋に「知的好奇心」に駆られて

仕事の悩みがないときは、比較的「穏やかな読書」ができていたように思います。

歴史系の本をあれこれ読んでみたり、ノンフィクションを読んだり。

今思うと、こういう本が読めるのは、心に余裕があるときです。
心に余裕がないときは、ノンフィクションは辛すぎて読めません。
歴史なんかも、まったく興味が持てません。

ひまつぶし

そして今。
読書は「ひまつぶし」です。

仕事で偉くなりたいとか思っていないし、読書で教養を身につけたいという気持ちもない。本を読んで何かをモノにしたいという気持ちもない。

昔、著名人が「現代の小説なんて下らんもんばかり。古典読め」みたいなことを書いていましたが、古典を読みたければ古典を読めばいいし、現代小説を読みたければ、現代小説読めばいいかな、と。

ただの娯楽の一つですし。

今が、一番穏やかに読書を楽しめている気がします。
老眼にはなりましたが、この年になったからこそ、ゆっくり本が読めるのかもしれません。

年を取るのも悪くないな、と。

おわりに

今回は久しぶりに、小説以外の本を読みました。

参考文献の中にも、気になる本がワンサカ含まれていました。
目が疲れない程度に、読書を楽しんでいければと思います。

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