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「本を売ることに力を入れたい書店員」と「強い新日本プロレスを取り戻したいレスラー」

先日こんな小説を書きました。

本は利益率の低い商材。だから雑貨や文具、催事などで補う必要がある。わかっています。それでも「本屋の売りは本」という考えを捨てたくない。そんな熱を込めた掌編です。

本屋の売りが本なら、新日本プロレスのそれはプロレスです。にもかかわらず、広島大会でおこなわれたKOPW争奪戦は3ラウンド制で、1ラウンド目はマツダ車のタイヤをリング上で4つ積み上げた方が勝利。2ラウンド目は広島レモンの早食い対決でした。

そういう試合があってもいい。生真面目な闘いばかりでは見る側も疲れるし。けど「キング・オブ・スポーツ」を掲げるリングの大事なベルトを懸けた舞台で見たいかと問われたら。。。

本屋でいうなら「本屋大賞」の受賞作やノミネート作を並べた書棚を撤去し、そのスペースを使って地域で人気の和菓子を販売するような感じでしょうか?

和菓子は好きです。ただ「本屋大賞」よりも優先しろと指示されたら会社を疑います。関連本の併売でギリ引き下がりますけど。

「分かってる、これもプロレスってことは。ただ、俺がやりてえのはこんなことじゃねえんだよ! リング上でレモン食ったり、タイヤ積んだり…」
「俺はこのKOPWを使って、強い新日本プロレスを取り戻すぞ!」

↑はタイトルを奪取した上村優也選手のコメント。自分の本屋に対する思いと似ていて共感しました。

一方で彼は、昨年アメリカでおこなわれたIWGP世界ヘビー級王座戦に出場した某外国人選手に対して「日本人のファンの誰が知ってるんだよ」とコメント。不満なのはわかるけど有名ならOKって話じゃないし、その選手の方がアメリカでは上村選手よりもお客さんを呼べるかもしれない。ちょっと語彙のチョイスが大雑把でした。

でも心意気は素晴らしい。上村選手、互いの職場で闘っていきましょう!!

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