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「ガラスの十代」と「鋼のメンタル」

ザ・ベストテン、やってましたね。

私が初めて見た回の1位も、長渕剛さんの「乾杯」でした。たしか1988年。ツアー中か何かで来られなかったはず。この番組はランクインしてもスタジオに来ないケースが多かった気がします。

ところで書いていて気づいたのですが「乾杯」ってもう少し古い時代では? チャゲ&飛鳥のデビュー曲「ひとり咲き」が79年だから、その少し後ぐらいのはず。

調べたところ、やはり80年でした。セルフカバーアルバムのために再レコーディングしたものが、88年にシングルカットされたようです。

染みますね。

結婚披露宴や卒業式の定番。しかし真っ先に思い出すのは、なぜか中学1年の林間学校。最終日のキャンプファイアで、英語教師S先生がアカペラで熱唱したのです。あれは何だったのか? 特に意味とかなく、ただ好きな曲を歌いたかったのかもしれません。

あとベストテンといえば、南野陽子さんが歌詞をど忘れしちゃったことがありました。大事件といえば大事件。でもよくよく考えたら、生放送でちゃんと歌っていたことの証です。ダンスが激しいとかならまだしも、ただ歌うだけなのに口パクってケースもなくはないので。

そして一番インパクトがあったのは、光GENJIの諸星和己さん。右足を骨折した翌週に「また骨折しました~!!!」「今度は左足のくるぶし」と松葉づえを突いて登場したのです(いまだったら問題になるかも)。某動画サイトにアップされていたのですが、悲壮感みたいなものを見せず、どこまでも明るい。痛みに耐えて偶像に徹するプロ意識の高さが粋でした。

きつい時こそ涼しい顔をしていたい。その美意識は無名の非正規書店員でしかない私も密かに抱いています。両足を骨折しても休まず「ガラスの十代」を熱唱する10代の鋼のメンタルから学んだのかもしれません。

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