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「1か月を3で割る」&「最終的には○○○○」

沢木耕太郎さんの本が好きです。

営業マン時代、仕事をさぼって飛び込んだ町の本屋で「深夜特急」に出会い、救われたのが最初でした。

同作ではなかったかもしれないけど、彼の書いたこんなニュアンスの文章に共感したことを覚えています。「1か月を3で割り、それぞれを仕事、旅、酒に充てたい」

我が身に置き換えるなら「書店員、物書き、読書&プロレス観戦」でしょうか。安定の低空飛行とはいえ、できてなくもないです。沢木さんはどうだったんだろう? いつか訊ねたい。

ただ、私の場合は「本と文章」が通底しています。生業は本を売ることだし、働きながら考えたことやプロレスを観戦して思ったこと、本を読んで学んだことを読書メーターやnoteに日々書いているので。

沢木さんも「深夜特急」がそうであるように、旅が仕事の題材になることが少なくない。酒の席におけるちょっとしたエピソードも高い頻度でエッセイに出てきます。そう考えると彼も私と同じく、3で割ってはいるけどバラバラではなさそうです。

秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に出てくる中川圭一は、派出所の巡査として働きつつ、非番の日は財閥の御曹司として様々なビジネスに携わっています。久し振りに読んだら、彼は警察官とビジネスマンを完全に分けていると感じました。おそらく仕事とプライベートも。

私は仕事とプライベートをあまり分けていません。前述の理由で、相互がグラデーションみたいにふんわり続いているからでしょう。職場でもこんな感じです。たぶん。

優れたプロレスラーのキャラクターは最終的に「自分自身で落ち着く」といわれています。特段優れてもいない書店員である私のそれも同様でした。沢木さんも一緒かな、と勝手に思っています。

仕事とプライベート、皆さまは分ける派ですか?

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