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読書記録

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読んだ本の感想です!
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記事一覧

音が物語るもの 台所のおと 幸田文

確か角田光代氏の書評エッセイで読んで、これはまだ読んでいなかったなあ、と購入した1冊。表…

本の虫読書録
10か月前
71

鳥って面白い 鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ 川上和人

私が普段よく行くスーパーは、総合スーパーとでもいいましょうか、いくつかテナントがはいって…

本の虫読書録
10か月前
106

図書室の思い出

積読消化のためにシリーズものの新刊以外は買うのを控えていましたが、結局フラストレーション…

本の虫読書録
10か月前
75

土と火が作る“美”が結びつけた2人 リーチ先生 原田マハ

先日のつぶやきで佳境に入っていたと書いた本がこちら。かなり前に買っていながら積読になって…

本の虫読書録
11か月前
55

愛おしいもの 今日も一日きみを見てた 明日も一日きみを見てる 角田光代

本日の感想はエッセイ。角田光代さんはエッセイも小説も大好きな作家さんなんですが、今回は愛…

55

ちょっとブラック本の虫です

さて本日は、漫画の紹介。 職場の方との会話の中で、ちょっぴりもやもやすることがあったんで…

53

そこに棲むモノ 営繕かるかや怪異譚 小野不由美

文庫で2冊、単行本で3冊目が出ているシリーズもの。 ホラーの名手、小野不由美氏の家や物にまつわる怪異を描いた短編集のシリーズなのだが、ホラーが苦手な人でも読みやすいタイプの作品だ。 どこかはわからない、うらぶれた気配の漂う城下町を舞台に、そこに現れる怪異を描く。 このシリーズの特徴は、その怪異の原因も根本的な解決もないところだ。 しっとりとした湿り気のある雰囲気のなか、ひたひたと怪異が忍び寄ってくる。大きな害をなされるわけではないが、気味が悪いし落ち着かない気分にさせる。 1

親の役割はどこまで? 息をつめて 桂望実

静かで息詰まる物語だ。 ほんの些細なことでも警察と関わるような出来事が起こるたび、職も住…

57

地続きの“歴史” モノクロの夏に帰る 額賀澪

一冊の写真集をきっかけに、様々な立場の人物たちが戦争というものを自分に引き寄せて考えると…

63

執念 リバー 奥田英朗

さて、本日は読みえたばかりの本の感想を書こうと思います。読みたてほやほやなので、あまりま…

50

一寸先は闇 黄色い家 川上未映子

正直に言うと、私は川上未映子の本はあまり読んだことがない。『乳と卵』と『すべて真夜中の恋…

61

父と子の時間 父ちゃんの料理教室 辻仁成

本日の本はこちらで紹介されていたもの。 美味しいものを沢山知っていて、ご自身でも料理をさ…

104

バカバカしさを愛する人たち

さて本日は感想文ではなくいくつか本の紹介を。 昨日の記事の『空とぶ大どろぼう』もそうです…

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孤独に忍び寄るもの 嘘つきジェンガ 辻村深月

詐欺を題材に取った短編集。いずれも現代的なテーマだが、根底にあるのは“孤独”だと思った。 一つ目のロマンス詐欺ではコロナ禍に山形から上京し大学に進学はしたものの、緊急事態宣言などを受けて大学が始まらず、バイトもできず友人もおらず、実家も経済的な影響を受けており不安を抱えた学生が主人公だ。たまたま幼馴染から誘いを受けて、詐欺だと思わずに怪しいバイトを始めてしまい、気づいたらロマンス詐欺をやらされることになっていた。 もしも彼にこの幼馴染からきたLINEについて話せる相手がいたな