このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。
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小説専門の拡散マガジンです。 小説家を目指す人におススメ。 エッセイ、日記、コラム、小説に関する記事を載録しています。 小説家を目指してる人は、気軽に声をかけてみて下さい。
水瀬 文祐
ジャンル問わず、全短編をまとめたものです。 更新は不定期。小説を読みたい方はぜひ読んでみてください。
■note10周年を記念した、特別小説を「10」という数字、それから「note」という言葉をキーワードに、10周年を記念した小説を書きました。 ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思っておりますので、いいな、と思った方はマガジン追加やシェアなど、拡散にご協力いただければ幸いです。 私はまだまだ初めて日も浅い若輩者ですが、10周年を祝いたい気持ちはベテランの方々と同じですので、公式の方からイベントやアクションがあるのを待つだけでなく、noterが持ち上げるように10周年を祝えた
体調が回復してきましたので、明日より更新を再開したいと思います。 コメントでたくさんの方からお気遣いいただきまして、ありがとうございました。個別にお礼申し上げたいところですが、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。 明日は長編の2話目を更新します。
今日は体調不良のため、更新はお休みします。みなさんの記事も体調が回復し次第拝見しに回ります。申し訳ありません。
■まえがきこちらは長編小説の連載になります。 短編が書けなかったときなど、折を見て投稿していきたいと思いますので、よろしければお付き合いください。原稿用紙で400枚の分量です。 一応創作大賞に出そうかと思っているので、それまでには完結する予定です。 それでは、お楽しみください。 ■本編第一章:目狩りと少年 見晴るかす。僕の好きな言葉だ。響きが柔らかいのに、どこか芯は固く通っているような気がする。 名前は嫌いだ。冬悟。トーゴ。反対から読んでゴート。ゴートゴト。ゴトゴト。
■前回までのお話はこちら■本編「椿、着替え終わったか」 ノックもせずに扉が開けられ、その向こうには着物姿で腕組みをした父が立っていた。椿はその無作法を咎め立てする元気もなく、ベッドに腰かけたまま、「まだだけど」と仏頂面で答えた。ベッドの上には過剰なまでにフリルのついたどぎついピンクのドレスワンピースが広げられていた。 父はため息を吐くと、「先方がお待ちだ。急ぎなさい」と言ってドアを閉めようとした。 「今のお父さんを見たら、お母さんは何て言うかな」 矢島家から贈って寄越し
■4月の月間ダッシュボード 4月は公式マガジンへの登録が1本と振るわなかったため、数字が伸び悩みました。公式マガジン登録による増分を除けば20000弱と、地力の底上げ自体はされているようです。 ■4月の各種数字についてフォロワー数 680名→1007名(327名増) 公式マガジン登録数 1本(カメリア~蒼穹~) その他マガジン登録数 7本 短編小説執筆数 20本 ■4月のコングラボード 4月はちょっと少なめでした。小説ばかりだとボードも限られるようです。3月はお題に
■前回までのお話はこちら■本編 そのホールは古びていた。あちこちの壁に雨だれが見られたし、床のカーペットはすり減って薄くなっていた。扉の金具には錆が目立ったし、照明もどことなく薄暗い。だが、そんな雰囲気を含めて、私はそこに懐かしさを感じずにはいられなかった。 私が子どもの頃過ごした街にも、こんなホールがあって、そこでは旬の過ぎた映画を流したり、幼稚園児の頃にはそこで歌の発表会なども行った。ある年齢までは生活の隣に携わっていたようなホールだったが、中学生くらいになると、映画を
■前回のお話はこちら■本編 牧場の中は寂れていた。日曜日の、しかもこんなにも天気のいい昼間だというのに、家族連れの客がちらほら見えるだけで、閑散としていた。 遊園地のような乗り物やバッティングセンター、乗馬体験など、かつての賑わいの残影を想起させるものが、そこかしこに残ってはいた。色あせた看板、閉店して物置になっているレストラン、打ち捨てられたゴーカート。 私は売店で牧場のウリのソフトクリームを買うと、ベンチに腰掛けてまばらな人並を眺めながらそれを舐めた。濃厚でありながら
■前編はこちらから■後編 母が死んだとき、世界はまだ混沌に包まれてはいなかった。 葬儀は大人が取り仕切っていたから、グレンはほとんど覚えていない。覚えているのは、ただ泣きじゃくって母の棺にとりついていたことと、もしかしたら父が来てくれるかもしれないという期待だけだった。 グレンが物心ついたとき、既に父は家にいなかった。母からは父は偉い身分なので忙しいのだとずっと聞かされていた。でも、どれだけ忙しかろうとも、母の葬儀に顔を出さないはずはない、とグレンは信じていて、それを周り
エリス・如月は殺すな。生け捕りにしろ。 教官は命令の最後にそう付け加えた。それを聞いて教官の教えに人一倍素直に従ってきたグレンは初めて疑問を抱いた。 エリス・如月は世界を混沌に陥れ、破壊と死の風をもたらした魔女だとされている。ならば、これ以上世界に悪を成さないように速やかなる死を与えるべきでは。万一仕損じでもしたら、厄介なことになる。グレンは正直者だったために挙手をし、その旨を教官に直接ぶつけた。 教官は火のように顔を赤くして、グレンの頬を激しく打った。「愚か者が。貴
「聖者の揺り籠」は、想定よりも長くなりそうなので、前後編に分けて投稿します。前編は明日投稿予定です。後編は明日以降投稿しますので、よろしくお願いします。
現在「天使の隠れ家」の続編を執筆中ですが、今日明日にアップすることは難しいかもしれないので、予告だけさせていただきます。 タイトルは「聖者の揺り籠」の予定です。
■マガジン追加に感謝を!あやのん様の「なんかスキ」に「ゆうぐれあさひ」を追加していただきました! あやのん様ありがとうございます。 山門様の「今、このnoterが面白い」には「群青の日陰」を追加していただきました! 山門様、いつもマガジン登録ありがとうございます。 ■登録していただいた作品はこちら どちらの作品も作者が気に入っている作品なので、喜びもひとしおです。お二方、本当にありがとうございます! ■ちょっとした裏話先日アップした「ぜい肉くん」ですが、この話は私が
男は旅人だった。旅の目的がなんだったのか忘れるぐらい、彼は旅をした。もはや旅をすることそのものが目的のようなものだった。 男は山脈を越え、大平原を越え、深い密林を越えて、砂漠地方へやってきた。そこには「蜃気楼の街」と呼ばれる街があると聞いたからだ。 「蜃気楼の街」は、夜の内には街が存在するのだが、朝になると何もかもが幻のように消えていて、甘い旅の夢に誘われた旅人たちを砂漠のど真ん中に放り出して消えてしまうことから、半ばこうした過酷な地方にはつきものの怪談話のようになって
緑のフェンスをよじ登り、くるりと反対側に回ると飛び降りた。 こんなことならスカートじゃなくてジーンズで来るのだった、とアオイは後悔しながらも、再びアスファルトを蹴って駆け出す。ピンク色の女物の鞄を抱えた男が角を曲がってビルの影に姿を隠そうとしている。 「アオイ、『ツクヨミ』の気配は」 イヤホンから流れてくる若い男の声に、アオイは目を瞑って俯き、やがて顔を上げて目を開き「ない。邪魔の心配はない」と短く答える。 「大丈夫か、アオイ。見失うと厄介だぞ」 心配性なイヤホンの男
まず驚いたのが、我が家のドアチャイムが鳴ったということだ。思わずぜい肉だらけの体を揺すって扉の方を見てしまった。 そのときわたしは廉価なメーカーのカップ焼きそばを啜っているところで、部屋着のグレーの上下スウェット姿の上、仕事終わりなので当然ノーメイクだった。一見すると仏像が鎮座して焼きそばを食べているように見えなくもない、と我ながら笑ったこともある。 誰だ、と一呼吸置いて考えて、もう一度焼きそばを啜った。 某放送局の集金、は撃退しきれず、先日支払う契約をさせられてしま