[レポート]季節の巡りに合わせて心と身体を整える | 2/25(日)養生市場vol.1
2月は、立春、雨水(うすい)の2つの節気があり、厳しい寒さが続きますが、春の兆しがみられる時期。季節の変わり目は体調を崩しやすいため、冷えから体を守るのと同時に、身体を養い、エネルギーを蓄え、春に向けてからだの準備が大切です。
「養生市場」は、季節の巡りに合わせて心と身体を整える養生を取り入れ、BONUS TRACKに訪れる方々が元気になる市場を目指し、定期的に開催していきます。
はじめての開催となった2月の養生市場のレポートをお届けします。
-養生市場とは-
マイナスを0に、0を0のままに、0を1に、1を1のままにする 養生。
心と身体を労るという行為を、さまざまな形で試みるお店が集まります。
一方通行のセルフケアではない、自然に受け入れられる方法をみんなで探り、シェアしあう。
新しい気持ちで自分自身と向き合い、からだと相談しながら、心地よさを獲得する。
そんな呼応や対話が生まれる市場を目指します。
ワークショップ:春香の入浴の養生球づくり
春の香りを感じながら入浴を楽しむ、バスボム作りのワークショップが開催されました。
入浴は一日の中でも自分と向き合うことのできるの時間。入浴によって身体が温められてくると、全身の筋肉がゆるむと同時に心の緊張もほぐれ、心身ともにリラックスできます。
冬から春へ、春から夏へ。季節の巡りとともに入浴の時間の中で、季節の変わり目を整えることも身近な養生のひとつです。そんな入浴の時間に、さらに癒しを加えてくれるバスボムづくりを教えてくれたのは、養生家として活動する鈴さん。
バスボムの材料はとてもシンプル。重曹、クエン酸、塩、クレイだけ。たくさんのアロマオイルの中から、自分が「心地よく感じる」香りを選び、バスボムに香りをまとわせます。
アロマオイルにも心の安定や癒し、集中力向上などさまざまな効能があり、心地よく感じる香りは、いまの身体が求めているものを表すと言います。じっくり、心と身体の声に耳を傾けます。
鈴さんと日常の中にある養生についての話をしながら、ゆったりとワークショップの時間が進みます。
全ての材料を混ぜたら、両手でぎゅっと包みます。包み手によって、多様な形のバスボムが完成。
ワークショップ:「茶しばきダイアログ」
ブレンドティーと甘いものをつまみながら、「健康とは何ぞ?」をテーマに対話するワークショップが開催されました。
ワークショップを行なってくれたのはinagawa yakuzenを主宰する稲川 由華さん。
元気になってもらうために、漢方に通じた食の活動を始めた稲川さん。その中で、元気でいるためには人の思考や考え方も大切だと感じてきたと言います。
「対話」というと難しく感じてしますかもしれませんが、「茶しばきダイアログ」は、参加したみんなでひとつのテーマについて、各々の考えを深め合っったり、それぞれの思いをシェアしたり、固く考えずに、茶をしばくくらいの感覚でお話する会。稲川さんの紡ぐ朗らかな空気に、参加された方もリラックスして過ごされていました。
今回のブレンドティーはよもぎの花や和ハッカなど花粉症や冷えにも効果のある薬草を使用。ワークショップ以外の時間も、イベント開催中は一杯から味わうことができました。
薬膳弁当
優しくお腹を満たすYAWNさんの薬膳弁当と台鉄弁当(台湾の駅弁)の2種のお弁当が提供されました。
旬の食材を取り入れることで、季節に合わせた身体に整えてくれます。十数種類のおかずは食感の違いが楽しく飽きずに食べ進められ、全てを混ぜて食べても美味しくいただけます。一つひとつ丁寧に作られたご飯は心も満たします。
小腹を満たす優しいおやつ
鈴さんによる、お米をベースに、余分な味付けはせずシンプルに仕上げたクッキーとちまきが提供されました。
小腹が空くとついつい甘いものに手が出て罪悪感を感じてしまうことも。砂糖不使用のおやつなら胃腸への負担も少なく、小腹を満たすことができます。
次回は4月29日(月・祝)の開催です。
BONUS TRACKに訪れるみなさんが健やかに過ごせますように。
書き手:富樫知美(omusubi不動産)
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