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留学日記 疲れとの向き合い方

どんな休息が必要と?

最近疲れが取れなくて、カフェラテを飲んでは、カフェインを摂取しすぎて不調になる、のくり返し。生産的になれない自分を責めてしまいそうになるのをどうにか踏ん張って、ここいらで休息と向き合おうと思う。

インスタグラムのリールで流れてきた情報(情報源の多くをSNSに頼ってしまっているの、自分ではあんまり誇れないんだけどね)によると、休息にはどうやら7つ種類があるらしい。訳と説明は、PR TIMESの「今の自分に最適な休息方法が見つかる「7つの休息タイプチェック」を本日公開!」の記事を参考にしました。

  1. 身体の休息 / Physical rest(睡眠や昼寝、ヨガやストレッチ、マッサージ等)

  2. 心の休息 / Mental rest(瞑想、ジャーナリング、ジョギングなど)

  3. 感覚の休息 / Sensory rest(ブルーライトを浴びる時間を減らす、静かな場所に行く)

  4. 創造性の休息 / Creative rest(音楽、本、アートなどのインプット)

  5. 感情の休息 / Emotional rest(自分の感情に向き合う、涙活、友達と話す)

  6. 対人的な休息 / Social rest(一人の時間を作る、安心できる人と過ごす)

  7. 魂の休息 / Spiritual rest(瞑想、自己効力感を上げるために小さな目標を立てる)

単純に睡眠不足なときも多いけど、しんどかったことを引きずったり、ずっとスマホやパソコンと睨めっこしてたり、ひとり時間が足りなかったりすることも多いので、おそらく心の休息、感覚の休息、対人的な休息が特に足りていないのだろう。

手放す

休息を求めるためには、大事なことがある。それは、目の前にある可能性を手放すことだ。例えば、金曜日に、疲れているけど遊びに誘われたとして、「行ったら行ったで楽しいんだろう、でも次の日疲れすぎてきっと全く動けなくなる」という確信がある時。わかりやすい楽しみの可能性を、あえて手放すことで、自分にとってもっと大事な休息が得られる。特に、大学院進学も考えていて、交換留学生に期待される以上に勉強を頑張りたい自分は、人と一緒にいて楽しむことと、自分の目標に向かって努力することのバランスに戸惑うことが多くあった。ちょっと寂しいくらいが、自分の輪郭が感じられてちょうどいいんだよね。

このメタファーとして、退寮にむけて物を処分し始めたこともつながってくる。気温の変化が激しくて、親に頼んで送ってもらった洋服や、友達にもらった洋服。旅先で安く買えて増えた靴たち。壊れてしまったりほつれてしまった物だって、愛着があってしょうがない。でも、持って帰れるものには限りがある。引っ越しをあまり経験してこなかった私は、自分の身の回りのものの整理に疎かった。何が大事で、何が取り替え可能なのか。何かを選ぶことは、他の何かを選ばないことでもある。さもしいけど、その行為を否定してしまったら、私は何も持ち続けることができない。休息を得るためには、それ以外の予定と、そこから得られるものの可能性を捨てなければいけないのと同じように。

得ることは、手放すこと。まだ慣れないけど、少しずつ、何が自分にとって大事なのか、向き合っていきたい。

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「とある昼下がり」

トップの写真は、2年前に長崎で描いた「とある昼下がり」という絵。それに合わせて書いた詩も、ここに載せておきます。ボートに乗って、水の流れに任せてゆっくりと漕ぎ出してゆく姿は、この地を離れ、また何処かへと旅立つ自分と重なります。

昼下がり、そろそろ日が暮れるころ 
バイトに向かう道はいつもと同じ 
チャットモンチーの「染まるよ」が聴きたくなる、そんな少し疲れた心地 

等間隔に踏み出すこの一歩一歩が 
今は想像もできない場所や感情につながっているきがした

 拙い自己認識に終わりはないし 
ふと漂ってくる誰かの柔軟剤の香りに 
涙が出てしまうし 
ささやかな憂いは絶えないけど 

木々に遮られては現れる西日の中で、 
悩みも全部ひっくるめて、これでいいんだって思えた 

「何かをきっかけに突然変わらないで」 
と言われたことがある
そうしたわかりやすい変化は、
また別のなにかに容易に置き換えられてしまうから
 
いろんな考え、痛み、そういうのが蓄積して 
この一種救いのような感覚に繋がったとしたら 
わたしは漕ぎ出したのかもしれない 
目的地はまだわからないけど 
どこか遠く、自分が自分にとってしっくりくる 
そんなどこかへ 

「とある昼下がり」(2023)より

この詩は、実は交換留学先の言語学部が編集している多言語雑誌に載せてもらえることになったの!今絶賛英語訳を編集中です。どう掲載されるか、とても楽しみ。

2024年4月28日
アマースト、日暮れの図書館にて、さり


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