深化するクロネコの生活空間
2024年問題で揺れる物流業界ですが、この空間では、まったりとした時期が流れています。
この画像は2023年1月21日に撮影したものです。
スタッフのどなたかに腕の立つクリエイターさんがいらっしゃるのでしょう。阿佐谷パールセンター商店街(東京都杉並区)のヤマトさんの営業所の入り口に、小さな「ネコの生活空間」を発見しました。
ネコたちは手のひらに乗るぐらいの大きさです。
それから半年が過ぎた同年6月…。
ネコたちの生活空間はバージョンアップ、元気に生活を営んでいる様子でした。
部屋の中は、炊飯器やポット、扇風機など家電が充実。テレビ、ちゃぶ台と、所帯染みた風情に。
そうです、ご推察のとおり、二匹は家庭を持ちました。(詳しくはちゃぶ台脇の紙をご覧下さい)
それからさらに半年が経過した2024年1月4日。
シロネコさんはコタツでお正月を楽しんでおられました。
再開発が進む阿佐谷パールセンター商店街において、無限に深化するミニチュアのシロネコさん宅は、道ゆく人をホッとさせる癒しの空間です。
こちらは2024年春の様子です。
クロネコさんとシロネコさんがお花見を楽しんでいます。
水色の帽子を被った気になるあの子は誰?もしかしたら、クロネコさんとシロネコさんに家族が増えた…?
そんなことを考えながら、ヤマトさんの営業所を通り過ぎました。
さて、私は似たような取り組みを都内の療養型病院で見たことがあります。
高齢者の終末ケアを行う病棟には、色とりどりの紙で作られたハンドクラフトが飾られています。クリスマス、お正月、節分など季節を刻む飾り物は、かなり手がこんでいます。
担当者さんに尋ねると、夜勤のスタッフが忙しい時間帯を避けながら、休憩時に仲間とおしゃべりをしながら作っているのだとか…。
こうした話からは、日々の激務の看護・介護の合間にも、やさしい時間が流れていることが想像できます。病棟を見舞いに訪れる家族にも、そのやさしさがジワリと伝わってきます。
人の心を動かすのは、むやみやたらな広告費投入だけではないことがわかります。小さな取り組み(あくまで自発的なもの)が人を動かし、経済に好循環をもたらすことが見て取れるのです。
私は早速、パール商店街で「東京バナナ」を買って、シロネコさん宅があるヤマトさんから配送させて頂きました!(おしまい)
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