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さばえLGBTQ+映画祭でのご感想

2022年8月28日鯖江市文化の館にて開催された映画祭でぼくゼロを上映していただきました。
当日は63名の方に作品をご覧いただく事ができました。
上映後に会場にてアンケートにお答えいただきました。
「よかった」「まあまあだった」「無回答」のお声をいただき「よくなかった」という回答はゼロだったそうです。
アンケートにご協力いただいた皆様よりお答えの理由を頂いておりますので、ご紹介いたします。(若干ネタバレも含まれています)

【よかったと答えた理由】
・このみさんが様々な経験をして様々な人と出会う中で、自分自身を認められるようになったことが印象的で した。
私自身、顔や体を含めて自分のことが嫌いなのですが、他の人が決めた基準に苦しんだり、自分の殻に 閉じこもるのはとても時間の無駄だとわかりました。
またLGBTだからこう、と無意識に自分の中で勝手なイ メージを持っていたのですが、いろんな人がいるように、いろんなセクシャリティが存在して、そして他人を 勝手に枠組みして理解したつもりになるのは良くないとわかりました(20代未満) 

・当事者の視点や人生をよく知れたから(20代未満) 

・戻ってるんじゃない、後ろに進んでいるんだよ(20代未満) 

・このみさんが最後に言っていた「自分は好きですか」の問いに対して、「愛しています」と言っていたのが ものすごく印象的でした。
何年か前の時は「許してやるって感じ」という答えだったのにもかかわらず、自分 に噓をつかず、自分の思う「自分」に戻ることでその答えになったと思うと、自分のために自分らしくあるこ とはとても素敵なことだと思いました。(20代) 

・性自認を知りつつあり、スピーチや胸の切除などのアクションを起こしている方でも生理が来て「死」を意 識してしまうなど、当事者にとって過酷であるのだと気付けた。(20代) 

・さまざまな性の在り方を教えてくれるような内容で、良かったと思いました。(20代) 

「ゼロ」に戻す。そこからがスタートする。という言葉です。(30代) 

・性自認やセクシャリティは自分が決めるということをわかるから。(30代) 

・「性は多様」この言葉を最後まで感じさせてもらえる映画でした。(30代) 

・いろいろな辛いことがあっただろうけど、最後の自分を愛せているという言葉が聞けてうれしかった。
自分 も自分のことを受け入れられるようになりたい。(30代) 

・胸いっぱい。NHKの密着みたい。終盤に年配の方が登場したが、あれが日本の現実だと思った。
やはり抑圧 の歴史は容易ではないなぁ。
けど、確実にLGBTQの方々は存在していて、少しずつでもお互いに理解し合っ て、初めて日本も変わるのかなと思った。(40代) 

・手術は好きでやっているのではない、興味があってやっていることでもない。
自分はマイナスからのスター トだ。(40代)

・トランスジェンダーについて性の選択について考えさせられました。
とても良かったと思います。(40代)

・「性別記入の際迷わない人がほとんど。(そんな人も)もう少し考えてほしい」様々なことに対して、考え られる余裕を持ちたいと思いました。(40代) 

・彼の親が一番の理解者でよかった。
マイノリティーの苦悩と覚悟と勇気、自分の背景を複雑な気持ち、混乱 を心の裡を言葉にできる、内面を見つめて考え続けて賢い人たちだと思った。(40代) 

・性別の苦悩を感じた。(40代) 

・胸の切除の時に「やりたい」とは違う、本当は「やりたい」でも違うといったこと。
「やりたい」のではな くて、「本当の自分に戻りたい」という気持ちではないかと思った。(40代) 

・世の中に普通にしていても心の中で悩み苦しんでいる人がいるんだなぁと思えた。
身近な人に打ち明けられ たら、ALL OK個性!!と受け止めたいと思う。(50代) 

・今の自分が一番好きで愛しています。(50代)

・後ろに進む。(50代) 

・自身の性が分からないことに悩んだりしている人がたくさんいることを知った。
もっと暮らしやすい世の中 になればよいと思います。(50代)

・考えさせられたから。(50代)

・ゆれるんだな。答えはないんだな。(60代) 

・本当に様々な認識の状態があることが理解できたから。
いずれであってもありのままを認めることが重要だ と感じさせられた。(60代)

・今は0にもどす!!(60代) 

・20歳手術の時「うれしい」の言葉。
今までどんなにたくさんの悩みを抱えてきたのだろうと涙が出ました。
最後に女でも男でもないとわかったとき、こんなに大変な手術をしたのにとショックを受けました。
身体、 心、指向、いろんな性の在り方を今日とてもよく理解できた。(60代) 

・気付かないだけ、いないのではなく、見えていないだけ。
男女しかいないと思っていたからビックり。
「ゆ らぐ」というのも心に残りました。
映画を観て、言葉にできない。
訳なく違和感だけがある状態ってつらいだ ろうな。(60代)

・どちらでも自分は幸せだ。(60代) 

・言葉とか人がおられるのは知っていたけれど、私は何も知らず、それだけだと思った。親に言うのは大変 だった。(60代)

・性への違和感は5歳ごろからだったが、どうしてだろうか?(70代) 

・性別で悩んでいる人は、自分を見つけるのは大変なのかな?(70代) 

・男でもない、女でもない、とても幸せ。皆認めあう。(70代) 

・最後に「0からマイナスに向かっているだけです」といった、肯定的に自分を表現しているころが...(70 代)

・0に戻るなど、詩の言葉が映像にとてもあっていたよかった。全部よく残った。(70代) 

・人権、これにつきます。ばらばらでいっしょ。(70代)


【まあまあだったと答えた理由】
・世界で一番幸せ。(60代) 

・考えるきっかけになる(60代)

・このみさん、男になったとするが、今はどちらでもないという、そんな場面の変化、性別のグラデーショ ン。(60代) 

・人間、男と女の区別があってもなくても、その人その人の生き方、考え方が大事だと思う。(70代) 

・本人の苦しみがとても伝わってきました。(70代)

【無回答と答えた理由】
・性別を超えて「0」はよくわかったが、身体をなおして0にするのは僕には少しわからなかった。
ですがこ れも魂の側から見たら当たり前の気がした。(50代)

ぼくゼロの上映の機会を作ってくださった、なろっさ!ALLYさばえの皆様、関係各所スタッフの皆様、ご来場の皆様、ありがとうございました。
今回の上映会では幅広い年齢層の方がご来場くださり、いろいろな思いを知る事ができました。
ひとりひとりの受け取り方、感じ方どれもがその人らしいものです。
こう受け取って欲しい、こう感じて欲しいというものはございません。
願わくば、一人一人の自分らしい生き方を尊重し合い、応援し合える社会になるといいな・・・と。

ぼくゼロの自主上映会は、全国各地で行われております。
開催主催者様も随時募集中。
中学生、高校生向けの短尺版「小さな木の実」を使った学校無償プロジェクトを利用して授業を行なっている中学、高校も増えております。
詳細は公式サイトをご覧くださいませ。
ありがとうございました。(Musubi Productions 広報)


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