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誰もが持つ素敵な「私の履歴書」。それぞれの経験。学びがありますね。

高校だか中学を卒業し、建設土木業の仕事へ。ビル建設などに携わる。ある時、不慮の事故で左手の指を2本を切断。オガクズの中に落っこちた指をなんとか見つけ、病院に行く。しかし休日。外科医はいない。内科の先生がいらして、どうにか縫ってもらう。指はつながった。が、力は入らない。今でも。そして今でも寒くなってくると痛い。

現場仕事ができなくなり、監督業になる。そして33歳ぐらいで自分の会社をつくり、今まで50年弱。そんな81歳の親分的な方とゴルフの組み合わせが一緒になった。

文系でオフィス仕事メインのボクとは違う世界。なんだか素敵な魅力がぷんぷんだったので、色々尋ねてみたら、上述のような履歴書。他にも色々話を聞く。

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当時は、事故は自己責任。機械の安全面も考慮されていない。徹夜仕事も普通。安全管理はなく、身ひとつで高層階で仕事。あ、でも、一階一階上がって行くから慣れるもんよ。最初から、ぽちょんと10階、20階に落とされると怖いだろうけどね。

そして、こんな名言。
「危険だからこそ、緊張するし、丁寧にあろうとする。もちろん安全な環境であるとありがたい。でもね、自分がそれをどう捉えて、それに対して自分どうあるか、がより大切。」

「会社側からうちは安全にとても気を使っています、と言われ、安心仕切ったらダメね。会社も安全を前面に押し出し過ぎると、勘違いを生み、気が緩む可能性がある。危険と捉えるなら身を引き締めてしっかりやる。それだけ。危険じゃないならテキトーでもいい。でも、危険なのに安全と流布されているかもだから、これがやっかい。ま、でも、良き世の中になっている。羨ましい。」

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「30代で会社を興し、50年も継続させてるなんて、すごいですね。全然若いボクが言うのも変ですが、とても立派ですね」と言うと、またまた名言「そんなことないよ。やる気があるか無いかだけだよ。本気かどうかだけだよ」とのこと。

いえ、まさにそこがすごいです。気概!

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主張する風では全然ないのですが、「主体的」であることの大切さを強く訴えているように感じました。指の切断も、ま、相当昔のことだから、もう吹っ切れているのでしょうが、後悔の対象では全くない。自己責任だからしょうがない。そんな強さ。自己責任環境で生き抜いて来たそんな自信。

なお、ゴルフはあまり飛ばない。年齢と共に”下手”になって来たのかな、なんて最初は思ったけど、この指のせい、かな。見た目で判断してはダメですね。

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大先輩からは色々学べるものです。誰からも色々と学べるものです。興味を持てば。どんな方にも歴史・経験・考えがあるのですから。

「私の履歴書」は誰もが書け、誰からも学べます。そう思ったのでした。しっかり自分で生きてきている方々は美しい。

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年齢を重ねるとは夕日です。
沈む時間が迫っているかもしれませんが、
夕日はいつも美しい。

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読んで頂きましてありがとうございます
(v8_14)

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