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悩む選択 v2-27:大人になったら変わらない vs 幾つになっても変われる

ボクともぐらさん。同じ夢を持ってます。やさしい人になり、やさしいリーダーになること。色んな会社に属してよく思う、組織ってどうしてこうなるの? 2人で話して、たどりついたのが、「やさしいリーダー」の必要性。やさしいリーダーで組織が強くなり、自走し、発展する、という結論。「ぼくモグラキツネ馬」という絵本からもヒントを得て、互いをボクともぐらと名付け、やさしさで組織を強化しようと約束。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理、心の強さに役立て中。

今日の悩み:

A.ひとは変わらないよ。大人になったら考え方を変えるのは不可能だ。価値観や仕事観を変えるなんて。変わらない前提で今がベストなひとを採用するしかない。

B.ひとは年齢に関わらず変わる・成長する。リーダー次第。変わらない・変えられないと言い訳しているリーダー自身のマインドがおかしくないかな。

お仕事で、高齢者に健康になってもらおう、且つ、スマホやZOOM、アプリを使って、デジタルツールに慣れてもろおうプロジェクト/イベントを自治体と一緒に3ヶ月実施したことがありました。もぐらさんとボクで、スマホアプリで体力測定、スマホアプリで在宅ライブ運動を、高齢者に方法を教え、参加して、がんばってもらう。

「運動ってこれぐらいやらないとダメなんですね。今まで負荷なくやってました。あまり意味なかったのですね。今回は体力ついたのがわかります。健康になった気がします。」なんて嬉しい言葉も。

で、高齢者の皆様に、最初は役所の大会議室などに集まってもらい、本イベントやアプリの使い方、どの運動クラスに参加すべきか、などの説明会を実施。

そのときに、もぐらさんとボクで、面白おかしく(のつもり)、且つ、真剣に「運動」の意義・価値を高齢者の皆さんに伝えたのです。80歳代や90歳超えの方もいました。

「モノ忘れとかありますね。脳みそ・知力は年取ると、ま、衰えるかもしれません。でも、筋力や柔軟性は違いますよ。やれば筋肉つきますし、体も柔らかくなるものです」的な。80歳でエベレスト8848mに登った三浦雄一郎さんや100歳で100メートルを30秒ほどで走る方も紹介しながら。そして、今が一番若いことを伝え、今やらなくていつやるのか!。皆さん、勇気を感じたようなのです。なので、本当にがんばって運動教室を続けて、成果を出していました。

で、脳みそというか、知力というか、は衰えるだけかな、と思っていたら、そうでも無いらしいです。「なぜ人と組織は変われないのか(ロバート・キーガン他、著、英治出版)」にありました。「大人になると脳の成長は止まる」は嘘とのこと。

「どうせ人は大して変われないと考えるリーダーが多い」、「30歳か35歳くらいになれば、人間はもう完成してしまう。人間がかわることなんて不可能なのに、部下を変えようとしてリーダーが自分をすり減らし、さらには部下を苦しめることに意味があるのでしょうか?」なんて考えが主流。

でも、実は「人間の脳には生涯を通じて適応を続ける驚異的な能力がそなわっている」のですって。

当然、変わらないと思っていたら、思い込んでいたら、あるいは変わりたくなければ、変わらない、ですね。変わるヒントを得られるのに、見過ごすし、信じないし、捨て去る。

ボクももぐらさんも、ひとは変わる、と信じています。だって、自分が変わってきたもの。働き始めた時期と今は違う。経験積んで、色んな仲間に出会って、メンター的なひとに出会って。本を読んだり、議論したり。辛い思いしたり、支えてもらったり。自分以外に考え方や働き方が変わった仲間にも出会ったもの。昔の自分より今の自分の方が好き。考え方が好き。

昔は:
他人に合わせよう合わせようの八方美人的。言われたことは何も言わずにやる。反論は上司に悪いからしない。
使い勝手の良い社員。でも、気遣いで自分は疲れる感じ。自分に自信無い。自尊心低い。自己肯定感低い。

でも、変わった:
客観的に課題見れるようになり、こう思うと自分の意見も持ち、伝えられるようになった。自信がある。
嫌われたって別に気にしない。自分はこう思うのだからしょうがない。異論反論に価値があることもわかった。多様性に価値があることもわかった。その中で異論になろうとも自分を主張する。これが正しいはずだと。なお、だから、自分と異なる意思決定になると、ま、従うしやるけど、ちょっとイヤイヤだ。

さらに変わった:
自分が常に正しいと思わないし、当然間違えるし、同じ客観的分析でも違う結論もありえる。だいたい人もルールも不完全で矛盾ばかり。答えは無かったりするし、二律背反の同時実現を目指すことが多い。こっちだけが正しいが無い。。。だから、自分の”好き”でいいのでは。だから好きを伝える。結果、誰かの意思決定に従うべきなら自分とは異なる判断でも普通に従う。イヤイヤはもうない。ま、そういう考えもあるよね、的な納得。

このような変化が自分的には成長している変化と思っているが、単なる自分だけの思い込みかもしれないけど。。。

ま、とにかく、ひとは、このように変われると思う。自力で学ぶか、でも、導いてくれるリーダーシップがいると変わりやすい。ステキな出会いが必要。で、人生観・価値観・考え方・仕事への取り組み方・挑戦心・他者への気遣い、そして自分への自信が、変わる。

職場でも家庭でも、ステキなやさしいリーダーに出会えれば変わる。奥さんか、旦那さんのどちらかがやさしい家庭のリーダーであれば他方は変わる。職場のTOPがやさしいリーダーであれば、仲間は育ち、学び、変わる。あ、でも家庭の方はなかなかなぜか変わらないかも。。。なんでだろう。。。職場の仲間の方が変わってくれる。。。

ま、いいか。だから、「他人と過去は変わらない・自分と未来は変えられる」という考えも反対で、「他人と過去も変えられる・自分と未来も変えられる」と思っている。

なので、B.で、ひとは変わるよ!って考えて、信じて、リーダーとして、仲間がより豊かな人生を送れるように、知力をつけてあげて、成長させてあげて、変化させて、成長するよう促してあげるといいかなと。

しかし、「大人になると人はもう変わらないよ」とそもそも思うのに、ひとを集めることが必須な起業ということをしてリーダーになるとか、あるいはサラリーマンながら組織を率いるリーダーになるとか、ま、意味不明という精神分裂な気が。。。

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