見出し画像

悩む選択 v2-42:人生スローで!vs のんびりしている暇は無い。人生短いんだ。

家庭、職場で、人生、悩ましい二者択一ってあります。「ANDの才能」を発揮し、二律背反的な2つを両立させられると望ましい。でも、どっちかを取らないといけない時にどうするか。その結果、自分が形成され、人生が変わっていくのかなと。

ボクともぐらさん、会社の仲間。やさしいひとになり、そうあり続け、やさしいリーダーになり、組織を強くする、という夢を持つ。やさしさを学べる絵本「ぼくモグラキツネ馬」から互いをあだ名付け。組織での二者択一の場面で、やさしくあるのはどちらかを、考えている今日この頃。

今日の悩み:

A.人生スローでいいのでは。コツコツ、一歩一歩、てこてこ、積み重ねていけば。成功なんて気にせず自分の道を(そもそも成功ってなんだ?)

B.人生短い。のんびりしていたら限られたことしか経験できず、成し遂げられず、失うもの多し。人生はスピード感をもって取り組むべき。

ことわざも、それぞれを支持します。

光陰矢の如し。歳月人を待たず。時は金なり。一寸の光陰軽んずべからず。少年老い易く学成り難し。その通りですね。

急がば回れ。大器晩成。あわてる乞食はもらいが少ない。急いては事を仕損ずる。走れば躓く。千里の道も一歩から。その通りですね。

ま、ことわざは人生ですから、常に二律背反を同時に言い当てるものです。一石二鳥 VS 二兎追うものは一兎も得ず。二度あることは三度ある VS 三度目の正直

どっちも正しい。時と場合。あるいは、自分のスタイルですかね。

昨日、お昼にちょっと近くのカフェで読書。最近、話題というかそういうポリシーのお店増えているようですね、ヴィーガン(動物性食品を食べない菜食主義)、グルテンフリー(細かい定義は色々あるようですが、グルテンを含まない、小麦粉を使わない、などのようです)のお店でした。

で、オーナーの方が、「自分としてのこだわりを持って提供しています。ちょっと食事やコーヒーの提供まで時間がかかるのですが、だからお客様ものんびり、ゆっくり味わってもらえたら嬉しいのです。この店はスローな雰囲気を味わいたいときに来てもらえたら嬉しいです。」とのこと。「野菜も無農薬の農家さんから届けてもらったり、取りに行ったり。無農薬だから洗う場合も洗わない場合も、一つ一つの野菜を見ながら考えていて。コーヒーもマシンを使わないで人の手で手間暇かけて入れてるのです。」とのこと。

「お店として効率的ではないのですけど、なんか、こうやって手間暇かけると、なんか良いものが提供できるような気がしていて。私の思い込み、ひとつの考え方ですけどね。ぱっぱやっちゃうと、なんか、自分でお店持って提供している意味がないかな、なんて」とのこと。

ボクは菜食主義者でなく小麦アレルギーなども無いですが、スローなやさしい雰囲気で、落ち着いた空間で、ゆっくりできました。週末のブランチですものね。都会で職場近くでの仕事中のランチではないですものね。

わかりきっていることは、人生は限られています。人間を不死にできると答える科学者はいるようです。研究中ですって。ただ、今のところ、限られています。だから、今のところ、ボクらは人生で経験できないことたくさんあります。自分の夢が実現できない可能性も多分にあります。

だから、すべての時間をのんびり過ごすのはどうなのかなぁ、って思ってしまいます。

自分の会社の採用面接では、
1.食事のメニュー決めるの早いですか?
2.食べるの速いですか?
3.歩くの速いですか?
を必ず尋ねていた。合否をこれだけで決ないけど、ボクは早く・速い。週末のブランチではなく、大切なひととの高級フレンチではなく、仕事中のランチや移動に時間をかけることに価値を置いていないから。機会によって早く食べるかどうかは別だけど、早く食べれるか、意思決定がすぐにできる癖がついているか、を知りたかった。

限定された短い時間の人生で、より充実を得るために、成長を得るために、夢に近づくために、ボクは思うのです:

1.自分が価値あることに時間を割き、価値無いことはなるべく回避
2.価値無いことを対処せねばの時は、イイ加減にさっさと片付ける
3.早く・速くできるチカラ・癖をつけておく。
都度、速くするかどうかは判断ですが、意思決定の時間も、何かに取り組み出すまでの時間も、取り組んでいる時間も、早く・速くできるようにしておく。もちろん、このためには、コツがわかるまで、早く・速くやってみる必要・訓練が必要ですが
4.そして、「ANDの才能」を発揮できるよう訓練。
「短い時間に熟考する」
「意思決定したら迷いあっても振り返らない」
「行動しながら考える」
「あせらずあわてず慎重に丁寧にだけどすばやく行動」
「朝令暮改・方向転換を気にしない」
「神は細部に宿るの精神だけど完璧は求めない」。
むむむ、”野球しながらサッカーする”、みたいで、意味不明かしら???

あ、ただ、人生で難しいのは、自分が価値を置いていない対象に、相手(パートナーや会社の仲間とか)が価値を置いている場合です。普通にありますね。家庭での掃除とか(こんなに汚れてる。え、まだ汚れていないよ)。ごはんを一緒に食べている時間(早食いとのんびり屋さん。もう食べ終わったの。さっさと片付けないでよ)とか、洗濯物(え、そこに置かないでよ)とか、趣味が異なる(ゲーム好きと読書好き)とか。。。自分のこと???

ま、やさしさ・我慢への鍛錬、コミュニケーション力のOJTですね。

ただ、短い人生をより豊かに、有意義に、充実させ、多く学び、楽しく過ごすには、近くにいるひとの価値観の同一性、って本当に、本当に大切。

会社の仲間は、会社での主要な価値観と言える「ビジョン・夢」と「行動指針(こういう思考・行動でいてね)」が、本当に共鳴できる仲間を集めたい。面接では、食事が速いか、歩くのが速いとかの前に、ビジョンへの共鳴度をしっかり見極めないと。なお、家庭では、これは難しい問題です。ので、棚上げ。

大好きな寓話(「座右の寓話」(戸田 智弘著、ディスカヴァー・トゥエンティワン からの「コスタリカの漁師とアメリカ人旅行者」):

コスタリカの漁村での漁師とアメリカ人旅行者(MBAを取得した賢いひと)の会話です。

アメリカ人の「何時間くらい漁をしていたの?」との質問に、「そんなに長い時間じゃないよ」と漁師は回答。「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れるのに」と言われると、「家族が食べるのにはこれで十分。余った時間は、日が高くなるまでゆっくり寝て、漁に出て、戻ってきたら子供と遊んで、女房と一緒に昼寝して。夜には友達とワインを飲んで、ギターを弾いて。することがいっぱいあって毎日、けっこう忙しいんだよ」とのこと。

で、このアメリカ人がまじめに漁師にアドバイス。「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間としてアドバイス」とのこと。

・もっと長い時間、漁をすべき
・そして、余った魚を売る
・お金を貯めて大きな漁船を買う
・さらに漁獲高は上がり、儲けも増える
・その儲けで漁船を2隻、3隻、と増やす
・やがて大漁船団ができる
・次に水産品加工工場を作りそこに魚を入れる
・漁獲から加工、販売までを統合した一大企業の指揮をとる
・このちっぽけな漁村を出て、コスタリカの首都サンホセに事務所を構える
・ロサンゼルスやニューヨークにも進出する
とのこと。

漁師が尋ねる。「旦那、それ迄にどれくらいかかるんで?」。アメリカ人が答える「15~20年くらいかな」。「で、それからどうなるんで?」漁師が再度尋ねる。アメリカ人は笑ってアドバイス。

・ここからが肝心だ!時期が来たら上場し株を売る。君は億万長者だ!!!

さらに漁師が尋ねる。「なるほど。で、どうなるんで?」。アメリカ人が答える。

「億万長者になったら、仕事から引退。海岸近くの小さな村にでも住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをし、子供と遊び、奥さんと昼寝し、夜になったら友達と一杯。ギターを弾いて、歌を歌って過ごす!。すばらしいじゃないか!」

このアメリカ人旅行者のMBA思考を「バカ」にもできますが、どうでしょうか? このような”道”に価値をおいて15年、20年かけて挑戦、努力する。その結果、最後にスローライフに行き着く、のでも別に良いですよね。ひとつの生き方です。

行き着く結果がコスタリカ漁師と同じでも、どういう道を選んでそこに至るかも自分の人生です。このアメリカ人旅行者の言った”道”にあえて行くと、すばらしい経験が待っているかもしれません。もしかしたら、色んな知識をえられ、色んなひとに出会い、助けてもらい、色んな失敗もして知恵を得て、同じような悩みの仲間を助け・支えることができ、社員という仲間と一緒に何かを達成するという経験もでき、充実したと自分が思える人生になる、かもしれません。

漁師派でも、MBA旅行者派でも、のんびり派でも、急ぐ派でも、1.自分の夢・ビジョンに近づくべく、2.自分の選んだ道を、3.自分の価値観を信じて、歩めればよいですね。行き着く先と、そこまでの道と、その道での歩き方、が自分が納得して選べればそれでイイのでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?