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誰を採用するか。会社の生死を分ける。見極めるは人格。すべき質問は?

オフィス近くのいつものパスタ屋さんでランチ。

ご飯していると、スタッフの女性が、ボクの映画好きを思い出し、「先日見た映画がとても面白かったんです! あ、えー、えっと、犯罪者で精神的な病気のひとがいる所で、失踪事件があって、警察が来る話なんですけど、あれ、なんだっけな? どんでん返しなんです。えっと。。。」

アメリカの映画? ドラマではなくて、2時間の映画?
そうです、映画です。アメリカの映画です。

あ、ディカプリオのやつ?
あ、そうそう、レオナルド・ディカプリオのやつ!

えっとね、ボクもみたよ。
そうですか、おもしろいですよね!

思い出した、”シャッター・アイランド”ね。
あ! それです!!!

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こういう「謎解き」というのかしら、が好きです。答えが出る迄がんばりたくなりますし、あ、それかぁ!と皆で共有できると楽しいものです。

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というので思い出したのです。最近、採用していないのだけど、昔、会社を仲間と創って9年ぐらい経営。小さな会社。採用したら辞めさせるなんて絶対にイヤと思っていたし、でも、一方で皆が必死にやらないと、黒字にもならないし賞与も渡せないし、などなど、とにかく採用・面接がとても大切と思っていた。仲間と歩く会社という場のスタートのスタートだから。とっても大切にしていた。

で、面接で「謎解き」をしていたのです。

面接に来た方の、好奇心や負けん気、結果を求める姿勢(テキトーなのか真面目に対応してくれるのか)、ユニークな発想力などが一定レベルでわかります。悩む姿の雰囲気もなんとなくわかる。イライラするのか、顔をしかめるのか、なんだか可愛らしいのか。素が出ます。仲間として良きひとを探すのに、「謎解き」が使えるのです。

「フェルミ推定」もやったことあるけど、なんだか偉そうだし、面接する側の地頭・ロジカル力も求められるし、なんか自社にはあっていないかった。”外資”やら、”コンサル会社”でやってくださいませ。。。


で、こんな”ちょうど良い”「謎解き」なのですが、皆様、ご存知かしら、「海ガメのスープ」をやっていたのです。私もこれを知って30年ぐらいですので、古い小ネタですね。

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「海ガメのスープ」:
・あるひとが海辺のレストランに入って料理を注文
・海ガメのスープも注文
・出て来た海ガメのスープを飲む
そして、しばらく考え込む
・そしてレストラン(例えば5階ぐらい)から飛び降り自殺してしまった

なぜ?

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これの解に至るために、はい/いいえ質問をしてもらって、こっちは、当然に、はい、か、いいえ、で答えていく。

面接時間は一般的には1時間ほどか。でも、ボクは上述の通り、心底面接というプロセスが大切だと思っているので2時間は普通にかける。見た瞬間に、採用したい!というオーラを持つ方は短縮ですし、「海ガメのスープ」を知っていると困っちゃいますが。

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ということで、小さな会社では特に大切な、「誰と一緒にバスに乗るか」問題。その会社らしい質問で人柄を見極めるのが大切かなと。

前職で何やっていたの? どんな資格があるの? なぜ転職するの? なぜ弊社なの? なにで弊社に貢献できるの? そんなことより「海ガメのスープ」的なアプローチか好き。使えるものです。会社とは、独りでは何もできないから、仲間と歩む場、なのですから。仲間は人件費ではなく感謝の相手なのですから。でも自分も1人の弱い人間。感謝しやすいひとと歩きたいものです。


読んで頂きましてありがとうございます。
(v8_17)


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