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定年の居場所は軽バン

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1956年生まれの夢追いコージです。2023年6月30日。長年勤めた会社で67歳で定年となった。定年というと、悠々自適な生活ができると思っていたが、現実はそうではなかった。そんな… もっと読む
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定年居場所の軽バンもいい季節になった

 今年は、猛暑日が3ヶ月を超えた。ボクが定年してからの月数と同じだ。でも9月の末になって、やっと朝夕は気持ちいい気温となった。テーブルのうえにもテーブルクロスじゃないけれど、100均の300円商品の床マットを買って置いている。テーブルの手前の角っこに腕が当たって痛いのを緩衝させるためだ。MacBook Airもソフトに置ける。あとは、MacBook Airの横に100均の小物入れを置いて、水筒とスマホを入れている。足元には足裏マッサージ用の100均のハリネズミのような緑色のイ

終業後の定年居場所は、やっぱり軽バン

 午後3時、退勤後は、軽バンを走らせ、近くの大型スーパーやショッピングセンターの駐車場へ。もちろん、買い物客の邪魔にならない場所に駐車させてもらう。いつものように軽バンの後部座席に折り畳みテーブルを組み立てて、リュックからMacBook Airを取り出し起動させる。先日、中古の本を扱うBOOK-OFFで仕入れた税込110円の文庫サイズの定年に関する本を10冊ほど買った。荷室の小さな組立コンテナBoxに入れてあるので、順番に取り出し読んでいる。本は読んだら処分する予定なので、参

定年居場所の軽バンで朝活のまとめ

 お散歩が終わり、立体駐車場へ帰ると、吹き出す汗を我慢し軽バンに乗り込む。エアコンをかけると燃費が悪くなるので、運転席と助手席の窓を全開にする。自動の窓の開閉ではなく、ボクの車は昔ながらの手回しの窓である。壊れる心配がないし、万が一、海や川に車ごと落ちても手回しだと動く。電動だとショートして動かなくなるので、逃げようにも逃げられない。文明の利器は、時として無用の長物となる。軽バンを走らせ、折り畳みテーブルを購入した大型のホームセンターの駐車場へ。ここで、朝活のまとめの時間を過

定年の自由時間は、朝活お散歩

 毎朝とはいかないが、ボクは週4日、お散歩に出かける。定年になる前は、散歩をする暇がないくらい会社と家の往復だった。ほとんど車で移動だったので、一日3,000歩歩いたら良いほうだった。定年になってから、朝の出勤が10時出勤になったので、朝活と題して早朝よりお散歩に出かける。午前4時起床。家の用事を済ませた後、立体駐車場に入れてある車の中に着替えを入れたリュックを置いて、ウエストバッグひとつで、お散歩スタート。近くに有名なお寺があるので、参拝を兼ねたお散歩コースを作った。小さな

定年居場所の軽バン、無料駐車場探し

 テーブルも設置できたので、どこに駐車して終業後の時間を過ごそうかと思ったが、これまた困った。ほとんどが有料の駐車場なのだ。「1時間は無料、買い物すれば2時間まで無料」みたいな駐車場がほとんどなのだ。「そらそうやな、タダで車を置かしてくれるお金持ちのパーキングなんて無いわな」と思った。都会を離れれば、道の駅みたいなところだとあるのだが、中途半端な街にはなかなか無い・・・と思っていたが、勤務地近くにある大型ホームセンターや大型スーパーと大型ショッピングセンターは無料だということ

定年居場所の軽バンにテーブルが欲しい

 ボクの居場所は軽バンの後部座席になった。あとは、ここにテーブルがあれば、MacBook Airを置いて作業するのに便利なのだが。寸法を測ってDIYも考えたが、得意でもないし、めんどくさいし、重たくなったり大きくなったりしたら、妻との買い物に支障を来たす恐れがある。何か適当な既成品のテーブルが無いものかとホームセンターを歩き回っていると、なんとピッタリなキャンプ用の折り畳みテーブルに目が止まった。天板の板目の色デザインは好みではないが、ベースとしては本当にピッタリなんで、定年

唯一の定年居場所があった

 家にも帰られないし、行くところが無くなったボクは、「そうや、唯一の居場所があるやんか」と気がついた。ウイークデーには通勤に、週末は妻と買い物に使っている4年前に購入した2年落ちの中古の軽バン。スズキエブリイ GA HBD-DA17V。買った時は何もついてなかったので、ドライブレコーダーだけつけてもらった。2年後の車検の時に便利悪いので、ナビとバックカメラをつけてもらった。バンなので装備は至ってシンプル。一昨年の夏だったか、窓が色ガラスでなく全く透明なので、あまりの暑さと車の

定年の夕方の自由時間

 終業後、3時になって「お先に~!」とみんなまだ仕事をしているのに、後ろめたい思いで会社を出たボクは困った。家に帰るのは、「これまで通り7時に帰るように」と妻に言われているので、はてさて、毎日終業後の4時間をどうやって有意義に使えば良いのだろうか。定年になったら好きなコメダ珈琲のカフェでゆっくりくつろいでいる姿がボクの頭の中ではイメージされていた。しかし、収入が大幅に落ちたのでおこずかいがもらえないとなると、贅沢はできない。  では、どこへ行けば良いのだろうか。現役の頃、見

定年の朝の自由時間

 定年になって、朝は、「いつも通り5時半に家を出るように」と妻から言われているので、今までやりたくても時間がなくて出来なかった散歩を始めることにした。もちろん、健康を意識しての散歩だ。朝日を浴びて歩くと不思議とポジティブになれる。身体が太陽光を浴びて歩くことにより、身体のパーツや機能がリセットされて若返る感じがする。歩く効能は、本当に多い。古代ギリシャの医者のヒポクラテスがこう言ったそうだ「歩くことは人間にとって最良の薬だ」と。  早朝5時半から2時間たっぷり散歩してもまだ

定年になった

 67歳で定年して3ヶ月が経った。しかし幸いなことに、ほとんどの定年者が味わう疎外感や喪失感は、ボクの場合は、不思議と3日間で消え去った。 これから年金をもらうわけだが、収入が大幅に落ちたので、お給金と年金を合わせても賄うことができず蓄えを食い潰していかなければならないので、妻から「これからは、おこずかいは無し」と言い渡された。しかたがないので、手持ちのへそくり預金でやりくりすることにした。  定年となったが、1年更新の嘱託社員雇用となり、勤務時間が10時~15時と今まで

はじめまして

 2023年6月30日。ボクは、22歳から45年間勤めた会社で67歳で定年となった。仕事一筋で頑張ってきたが、今から思うとあっという間の会社人生だった。定年というと、悠々自適な生活が待っていると思っていたが、現実はそうではなかった。  勤務時間は半減し、お給金は減り、年金受給者となる。ほとんどの定年退職者がそうだと思うが、毎月のお給金と年金では到底賄えそうにない。相当始末していかないと蓄えもすぐに底をついてしまう。しかしボクの特技は、どんな状況下であってもポジティブに考えて