見出し画像

飛行機の中のホラー

映画「ジョーカー」を観た。

ドラマ「クリミナルマインド」を暗記するほど見ている。
クリミナルマインドはシリアルキラーと呼ばれる連続殺人犯を追うFBIのドラマ。シリアルキラーになるべくしてなってしまう人、生い立ちがそうさせてしまった可能性がある人などなど
あくまでもドラマの中だけれど「幼少の頃に虐待された」
「母親との関係が異常だった」など「人間ってそこまでいってしまうんだね・・・」という心の闇を嫌というほど見せてくれる。
私はどうも「闇」に惹かれるらしく、音楽でも映画でも本でも
どこかに「闇」があるとそこに吸い込まれてしまうようだ。
映像的には廃墟好きなので、決してその場に行きたくはないけれど(汚い場所がどうしてもいやだから)外から見るだけならゾクゾクしながら見てしまうのだ。
音楽も、特に寒い国の作曲家が作った音楽は途中で狂気を感じることがあり、それが好きだったりする。美しい旋律を繰り返す中で「このままいくとオカシクなっちゃうかも」的な要素を感じるのだ。これが暖かい国、スペインとか南米の音楽には感じないのが不思議。狂気と寒さって近くにあるのかも?

そんなわけで、闇とか狂気とかそれらの色々な私のツボが結集した映画が「ジョーカー」だった。
今までも何度も見ようと試みたのだけれどなかなか見ることができずにいて、この度NZ旅行の帰りの飛行機の中で見て来た。

綺麗な山、綺麗な湖を毎日見ながら生活しているだろうNZの人々がほんとうに羨ましくなるほど美しい街だった。
そんなきれいな街をあとにしてすぐ見た「ジョーカー」・・・
映画のチョイス大分間違っている・・・。

それにしても人間ってひどい。人間って最低。
なんの救いも見いだせない映画だったな。
でもそもそも人間は性悪説だと思っている私にとっては
全てが納得。いや、それにしても「ここまでやる?」とは思ったのだけれど。

ああ、ほんとに嫌になるな。ちぇっ。
と思って見たけれど面白すぎて帰って来てから映画アプリでも見てしまった。

ちなみに同じNZ帰りの飛行機の中。
私の斜め前に座っていた女子高生は「シャイニング」
私の隣に座っていた娘は「IT」。
私はジョーカー。
みんなNZで幸せになってきたんじゃないんかい、と私も含めて思ってしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?