言わずもガーナ_50_その名も廃るNostalgia
日本からガーナにやってきて1年が経ち、ぼくはひとつ年をとった。
ぼくが17歳になる少し前にサリンジャーが死に、ぼくはそれ以来心の中にホールデン・コールフィールド少年を飼っている。
練習試合に向かう途中の地下鉄の中に、試合で使うフェンシングの道具一式すべて置き忘れても人生は続いていく、世の中そういうメンタルが大切である。
さて最近のガーナの日常であるが、停電の頻度と期間が悪化している。
原因は電気料金の滞納である。
誰が誰に滞納しているか、というのは少し複雑な問題で説明を要す