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「レディ・バード」に母娘関係を重ねる

前回の記事で夫とレディ・バードを見たと書きました。

高1の娘のことでモヤモヤしていて映画でも見なきゃやってらんねぇ
と思い、ならば娘と観るのをちょっと躊躇していたレディ・バードをここで見ーちゃお❤️
と思い立ったわけです。

これは母と娘で見るにはちょいと気まずい場面がちらし寿司のように
そこそこちりばめられた作品なのです。

しょっぱな一緒にベッドに横になっている母娘。
二人で大学見学のロングドライブの旅をしているんですね。
仲が良いことが伺えます。

しかし些細な事であっという間に険悪に。
リアルすぎて笑える。
思春期ほんとやだ。(自分も通った道なので嫌になるほどわかり身が深い)
ちょいちょい出てきますが、お母さん、ほんと大変なんですよ。

ままならないのが人生っていうけどさぁ。

娘は将来の事、恋愛のこと、友人のこと、思春期らしく思い悩みます。
母は、仕事だって大変だし、夫のこと、息子の事、息子の彼女のこと、そんなことはどこ吹く風の娘の事、頭が痛い問題が山積しています。

心療内科のハードな夜勤明けのお母さんは、疲れていそうですが、家族の朝食を作り、夫との時間を取り・・
それでも朝のドライブも夫との会話も楽しんでいるように見える。

娘はザ・末っ子。
もう身につまされちゃう。
娘って本当に小悪魔ですね。完全に手の内ですよ。
母には一蹴されたことを父にお願いする娘。
それを聞いちゃう父。

うちみたいw

お母さんからの小言は確かに多いんですけどね。
バスタオル2枚使う案件とかね。

もうほんとうちみたいw
この時私はぜったい娘に見せてやろうと思いました。

部屋を散らかしていることを咎められると(だいたい遅くまで遊び歩いているから余計に怒りたくなるんですが)
「お母さんは1日も服を脱ぎ散らかしたまま寝たことないの?」
「母親に怯えたことは?」

うちの娘言いそう〰️🤣

私の母親は酒浸りだった、と一言言い残して出ていくお母さん。

ああもう、ちょっとまって。
母娘ってみんなこう?(いやいやいや)

高校も進学できそうな大学にもお金持ちの同級生と違う自分の家にも不満で、ついには停学をくらう娘に母は怒り心頭です。

好きで夜勤してると思うの?

あなたに毎日いくらかかってると思ってるの?
(あぁぁ、言ってしまうよねぇぇぇ)
お母さん頑張っているんだよ。それなのにこの体たらく。言いたくもなるよ。

すると
全部でいくらなの?
全部返すからこの話はおしまいという娘。


それだけ稼げる仕事につけるの?と嫌味を投げ返す母。

どちらにも共感してしまう。

しかし度々ぶつかり合いながらも、お互いに尊重し思いあう母娘。
どれだけやりあっても根底には信頼があるのを感じます。
夫婦で子供たちを一人の人間として尊重しようという姿勢も見えます。

なんだかんだ愛されている。それをお互いにわかっている。
まあ、これが普通の母娘なのかもしれないけれど
私にはキラキラして見えちゃう。

買い物に行ってもちゃんと娘の好みのドレスを選び出し、夜なべしてリボンを縫い付ける😢

・・・ママあ😢

クリスティンが、傷つけられたにもかかわらず最初の彼であるダニーの苦しみを受け止めるのもお母さんと同じ懐の深さが感じられます。

この母だからこその家庭なんでしょうねえ。
兄は養子のようで、兄妹仲はなんだかんだ良さそうですし、父親も問題を抱えているけれど娘との間にたって時々フォローしています。
家を追い出された兄の彼女も受け入れています。精神的にも経済的にも母親が一家を支えている。

まあでも、念のため一言申し添えますけれど
母親も家族に支えられているのは間違いのないところですよね。

うんうん。

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

かたやちゃびん家では・・・

しんだほうがまし。
つらい。
などといっていた娘は翌朝目覚ましをかけていなかったようで起きません。

娘の背後にぴったりとくっついて人形のように操り、伸びをして無理矢理起こすと、ぉぉ、笑っている。

もうすかさず着替えさせちゃいます。
今日から衣替えの移行期間になりかわいい夏服が着られるのです。

だんだん調子が出てきたようで、そのあとはすんなりと自分で支度しだしました。

天気が悪いので送っていくことにしたのですが、
道中”けいおん”の話になり、ベースってかっこいいよねえ。
というところからレディ・バードに出ていたティモシー・シャラメの話題に。

そうそう、シャラメがベースやってたんだよ!
しかもいつも一人で本読んでるの。
あの顔で!

おおお!
と盛り上がる母娘。

これはもう不可避でしょう!
惚れちゃうよね~。

そんなこんなで娘も絶対観る!と意気込んでいました。

ほどなくして学校へ到着。
娘の昨日の落ち込みは雨とともにどこかへ行ったようです。


そして学校へと向かう娘に向かって私はどうしても言っておきたい。

この時期の痛みも風景もかわいい制服も、若い自分の生、全てを味わって楽しんで欲しい。



だがシャラメには気をつけろ!




不可避だよねぇ。

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