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まずは地域・ローカルで売れること

モノや食べ物、サービスにしても、販売が思うように伸びないと販路をインターネットやECサイト(電子商取引:Electronic Commerce)に活路を求めようとする流れは根強い。

なぜ足元のローカルで売れないものが、ネットなら売れると思うのだろうか。恐らく思考的にはこんな感じだろう。

  • この地域の客は、安くないと買わない

  • 本当に必要にしてる人は、この地域にはいない

  • 他所なら商品の良さ、価値を感じてくれる

ニッチで特殊な商品であれば、その商品を必要とする見込み客の数はおのずと減るから、こういった考えになるのは分かるが、特別そういったことでないのであれば、地域で売れないものがネットなら売れるというのはいささか飛躍してるように思う。

大抵の場合、自分の商品が特別だというのは自惚れだし、代わりになる商品はいくらでもある。モノや情報で溢れかえるこの世の中で、代替品が見つからないなんてことはないだろう。正直、代わりはいくらでもあるし、品質で言えば他の方が高いことだってある。

つまり、地域ですら必要とされないものがネットなら売れるというのは幻想であって、売れない原因を他のせいにして、現実から目を背けてるよう思うわけです。

基本的にモノだろうが、食べ物だろうが、サービスだろうが、まずは地域・ローカルできちんとした販路を作ることが最重要で最優先。

足元のローカルで売れない理由は、単純に知られてないだけで、認知活動の怠慢が原因です。

5年、10年商売やってたって、新規客に「いつからやってるんですか?」と言われます。必要になった時以外、お客は自分のことなんて眼中にないです。そんなもんです。

だからこそ認知活動は、困った時に、欲しい時に、必要になった時に、スムーズに情報にアクセスできるように常に続けてないといけない。大抵の場合、それさえキチンと行なっているだけで売れるようになります。

なので、いきなりネットやECで売りたいというのはちょっと焦りすぎです。

インターネットは、地域・ローカルの認知を得るための一つの手段くらいから始めるくらいでちょうどいいかと思います。

もちろんローカルに絞ったとしてもすぐに結果なんて出ませんし、結果として現れるにはタイムラグがあって時間がかかりますが、ECで全国的に売っていくことに比べれば遥かに楽ですし、早期に安定します。

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