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2024.1.14


    2024年最初のライブでした。鑪ら場で過ごした数時間。今年もこのような時間を大切にしながら、もらったものを何かに繋げ、そこにあった意味を大切にしたいと感じた、優しくかけがえのない時間でした。



    project.nearという新しい名前で始めておられる活動。その最初のライブで聴かせていただいたのは、何度も呼吸を楽にしてくれた、そこに居ることを許してくれた、痛い場所をわかって心を救ってくれた、スロウハイツと太陽の音楽と大事なものは何も変わらない音楽でした。聴く人を大切にしてくれる温かく優しい真っ直ぐすぎる音楽に、痛みも苦しみもきちんと歌ってくれる誠実な音楽に救われて支えられて、今も立っていられることに感謝が止め処なく溢れています。

    解散を知った後、聴きに行く機会をつくることができずそのままになってしまったpostmanの続きが聴けたようで嬉しかったことも、THREEOUTのバンド形態での演奏の想いも残したまま届けてもらった弾き語りと言葉が熱と穏やかさの両方を兼ね揃えていて心地良かったことも、この日だけの特別だったと感じています。

    たくさんのものが変わらずにいられない中で、変わらないままでいてくれるものがあることへの安心感、それをこれからも大切にしたいこと、信じていきたいことを強く感じました。

    心が痛くなったり、苦しいくらいに胸が締め付けられたり、消えない傷を認めてくれている気がしたり、そんな感情のたくさん生まれる時間、この音楽に救われていると実感することができます。ありきたりな言葉でしか表現できないことが申し訳ないですが、とても感謝しています。

    1曲目の水槽の淡く静かな感情の描写、その場で決めて届けてくれた春よその足をとめてくれ、大切な想いを感じたrainyという曲、いつも悲しく優しい想いをくれるsuiside――――、ひとつひとつがこの日だけの状況と重なり合って深く心に響きました。また、変わっていくもの、変わらないものについて考える中で、澄んでいてとても美しいと思っているバンド、イトカムトビコのもう聴ける機会はないかもしれないと思っていた綺麗な曲、タイムリミットが聴けたことがとても嬉しかったです。


    すでにいろいろなことが起こってしまっていますが、今年の最初にもらえた気持ちを大切に、誰もが少しでも穏やかな気持ちでいられることを願いながら1年を過ごしていきたいです。
    この先もこの真っ直ぐで優しい音楽が必要とする人々のもとへ届きますように、自分自身もたくさん感謝しながら大切に聴いていけますように、と思えている今のような温かな気持ちを忘れずに誰かにも向けられるようになりたい。願わくば、今年は感動できるものにたくさん触れて、優しい気持ちで、自分がつくるものに反映させたい。
    ちょうど心を動かされる小説を読み終えたタイミングであったことも重なり、自分を形作ってくれているもの、支えてくれているものに想いを馳せることのできた今年最初のライブでは、心の在り方についても考えさせていただきました。



    聴きに行けて本当に良かったです。同じ言葉ばかり繰り返してしまい拙い感想となってしまいましたが、心から感謝した温かな優しい時間でした。ありがとうございました。

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