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技術広報のイベントに二日連続で登壇した学び

テックブログ支援について登壇しました。

DevRelの技術広報として、二つの異なるイベントでライトニングトーク(LT)をする機会に恵まれました。今回の記事は、その経験から得た学びを簡易レポートとしてまとめたいと思います。

【東京開催】技術広報の集い #3に参加して

最初のトピックは【東京開催】技術広報の集い #3の参加経験についてです。

このイベントに興味を持ったきっかけは、あるコミュニティの宣伝を目にしたことでした。そこで、まずは登壇しようと決意。また、イベント概要記載の「誰に来てほしいか」を読んで、自分じゃんと共感したのも要因です。

ターゲットがDevRelや技術広報であり、突然その役割を任された人々や、キャリアパスやKPIの設定に頭を悩ませているであろう人々に向けている点が、自分に近しいと魅力的に映りました。

・皆さんが今年度(2023年度)、技術広報に関する取り組みで「これをがんばった!」と思うものを発表してください

イベント概要の「今回は発表会です」より
https://techpr.connpass.com/event/310531/

あと、テーマがめちゃくちゃ発表しやすい内容でしたね。一年間がんばったことだと振り返った前回の記事のとおりで、がんばったをまとめやすかったです。LTの時間も3分だったので資料を作りやすかったです。

参加してお話を聞いたり懇親会に参加した感想としては、ターゲットの通りで大変楽しかったし勉強になりました。みなさんさまざまながんばった!を持っていて、ただただすごいなーとなるばかりでした。

私のLTの内容はこちらです。

ワークショップをがんばったというお話です。現在、アンケート分析を定量的にしていて、その後の動向も定性的ではありますが、アンケートをとってまとめているので次につながる形にしているところです。

2023年度を数字で振り返る「技術広報LT大会」への参加

翌日は、2023年度を数字で振り返る「技術広報LT大会」にも参加しました。

こちらは、技術広報がどのようにKPIやその他の数値を扱っているかに焦点を当てたイベントでした。これも、年度末に合わせてのイベントで、各社さんが持つ数字をちょっぴり教えてもらおうという試みの内容でした。

大きい数字を動かしていたり、指標としたり、数字の前に考えることがあったりと、いろんな視点のお話をLT形式でたくさん聞くことができてお得でした。懇親会でも様々な立場の人のお話が聞けて刺激になりました。

特にレバテックラボさんのこちらの記事は現在参考にしています。登壇資料はこちらで、成功パターンだけでなく、アンチパターンからも学ぶアプローチが刺激を受けました。

なお、私の登壇資料はこちらです。

テックブログ支援を数字をベースに考えてみたお話です。意思決定においてデータが大事だなと常々感じていたので、実践してみたお話です。並べて分けて考えて論点絞って仮説を立てる。この繰り返しだなと実感しました。

今回の場合だと、前もって予定を立てて入ればとなったのは、いわゆる期限トリガーですね。人は期限があればそれまでに終わらせようとするやつです。

テックブログはそもそも優先度が低い

テックブログは、重要だと思うけど後回しにされがちなプロジェクトです。

優先度と重要度をマトリクスで整理すると、テックブログは「重要だが緊急ではない」領域に位置づけられるでしょう。つまり、そもそも優先度が低いものをプロジェクトマネジメントする能力が求められます。

その優先度をいかに上げるか。もしくは、今も課題ですが上げた優先度の状態からいかに一気に終わらせるか。特にリードタイムの短縮という観点からは、サービス運営の視点が必要だと最近感じています。

Good Service[グッド・サービス] DX時代における"本当に使いやすい"サービス作りの原則15より。

『サービスとは誰かが何かをするのを助けるもの』

とあります。

この考え方は、テックブログサポートやイベント支援など、技術広報が提供するサービスとして適用できると思います。テックブログであればコミュニティの構築や参加者の成長を促進するプラットフォームとなり得ます。

つまり、内容を伝えるだけでなく、執筆参加者や読者もまた、その情報をどう活用して自身のスキルやキャリアに役立てられるかという点にもフォーカスがあてる視点が必要になります。

テックブログ支援の場合は、「原則4:ユーザーが自分の目的を果たせること」と「原則8:必要最小限の手順で目的が達成できること」は仕組みと環境を用意しつつ気にしたい点だなと本書を通じて感じます。

日々の活動をプロジェクトのタスクと捉えるだけでなく、参加者の成功を促進するサービスとして捉え直すことの重要性を、この二日間のイベント参加を通じて改めて実感しました。


引用画像:https://ndlsearch.ndl.go.jp/files/imagebank/dc/967445_3.jpg

杉浦非水 著『非水創作図案集』,文雅堂,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/967445/1/3/ (参照 2024-04)

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