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行動ファイナンス

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では早速、今回のテーマに入っていきます。

今回は【聖杯はある!だが、しかし。】で紹介した【ランダムウォーク理論と行動ファイナンス】の書籍の中から、行動ファイナンスの分野の話をしていきたいと思います。

行動ファイナンスとは心理学なので、人間のとても不思議な偏りを分析していく分野になります。


トレードに限らず日常生活においても、いろんな方の参考になるのではないかと思います。
このテキストでは人間の心理がいかに偏っていて、機械ではないということをまとめていきたいと思います。
行動ファイナンスを学び、自分の精神状態ができるだけ偏らないように努めることをしていくとバランスのとれた判断ができてくると思います。
行動ファイナンスを学ぶという行為はトレーダーにはとても大切なポイントになります。
こういった心理学の分野から、チャートを分析する行動ファイナンスはとても面白いですし、個人的にとても好きな分野です。

まず行動ファイナンスを説明しておきますが、そもそもファイナンス理論とは、古典的な経済学の分野から様々なデータを用いて、様々な仮定を置いて考えています。その為、ファイナンス理論というものは数学的にとても細かく定義付けされているものとなります。
しかしマーケットというのはそういった数学的なものだけでは、すべてを分析しきれないということも、よく分かっている世界です。
もし数学的にマーケットというものを完全に解析できるのならば、AIなどの自動売買でマーケットを支配することができてしまうことになりますが、現時点では、有能な自動売買ツールが全てを支配できているわけではありません。ごく限られた一部に、有効に結果を残す自動売買がある程度です。

そしてこのマーケットの数学的には分析しきれない領域に踏み込んだ学問が、行動ファイナンスと言われています。
ファイナンス理論の中で行動ファイナンスというものは特に異質となります。
数学的に説明が付かないものを、心理学的な観点から分析して説明を付けていこうというものです。
改めて別のテキストで紹介しますが、【プロスペクト理論】というものがあります。プロスペクト理論から分かるように、トレーダーはかなり偏った判断をするからこそ、そのトレーダーが作るマーケットというものには、ある一定の偏りが生まれるはずだと定義します。
そして偏っているのならば、それは絶対に分析できるはずであるという解釈で、心理学的なアプローチによってマーケットを理解していくための試みとなります。
行動ファイナンスは比較的新しい学問領域らしく、まだまだ発展途上で未完成だそうです。だからこそこれからもトレーダーを驚かす可能性が大きいジャンルです。
未だ踏み荒らされていない世界のジャンルなので、この分野の知識をいち早く吸収し、トレードの優位性と結び付けていくことが行動ファイナンスを学ぶメリットとなります。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)

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