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R言語、マーケティングリサーチ、プログレッシブロック、園芸。

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マガジン

  • モダチョ記

    モダンチョキチョキズ関連のあれこれ

  • 70年代プログレ映像集

    主に70年代のプログレッシブロックの演奏映像。特に当時のTV番組で放映されたスタジオライブの映像で、原則として公式に公開されているもの。

  • 遊佐未森研究

    遊佐未森の音楽に関するアレコレ。

最近の記事

モダチョキを愛したミュージシャンたち

"Musician's musician"という言葉があります。 一般的な知名度、認知率は低いけれどプロであるミュージシャンの間では非常に評価が高いミュージシャンのことです。 フランク・ザッパ、ブライアン・イーノ、トッド・ラングレンなどがその代表でしょうか。 モダンチョキチョキズ(以下モダチョキ)もまた"Musician's musician"の側面があります。 この記事ではモダチョキをこよなく愛するミュージシャン、アーティストを紹介します。 きゃりーぱみゅぱみゅきゃり

    • モダンチョキチョキズのメンバー紹介

      今年のモダンチョキチョキズのライブ開催が発表されました! 嬉しい! ところで、モダンチョキチョキズ(以下モダチョキ)のメンバーは200名を超えると言われております。 なんじゃそりゃ。 現在の令和モダチョキでステージに上がる主なメンバーは18名前後。 さらにサポートメンバーやゲストも加えると20名を超えます。 大所帯バンドというとスカパラや米米CLUBの名前がよく挙がりますが、スカパラも米米CLUBも9名。モダチョキはその倍です。 ここまで多いとさすがに一人ひとりの個性

      • 70年代プログレ動画 Rockpalast編

        70年代プログレ動画第3弾、Rockpalast編です。Rockpalastはドイツの公共放送WDRの音楽番組で1976年に始まり現在でも放映が続いています。 この番組のYouTube公式チャンネルでは過去の放送映像が大量に公開されています。 The Midnight Special、Beat-Clubは1曲単位のスタジオライブがほとんどだったのに対して、Rockpalastは30分以上のフルライブ映像が多いのが特徴です。 また、現在も続いている番組ということで最近のアーテ

        • 濱田マリ『フツーの人』の毒

          濱田マリのソニー時代のソロ作品がサブスク解禁となりました。特に最初のソロアルバム『フツーの人』が注目です。 「え? 俳優の濱田マリって歌手だったの?」という方はこちらのインタビューをお読みいただくとよいかと。 さて、『フツーの人』に関してよく注目されるのは参加メンバーの豪華さです。 かの香織、菊地成孔、奥田民生、ヒックスヴィル、東京スカパラダイスオーケストラ、森岡賢、ECD、ゴスペラーズなどなど。 確かに豪華ですね。 しかし、このアルバムにはある毒が仕込まれています。す

        モダチョキを愛したミュージシャンたち

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        • モダチョ記
          2本
        • 70年代プログレ映像集
          3本
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          10本

        記事

          70年代プログレ動画 Beat-Club 編

          前回は『The Midnight Special』のプログレ動画をまとめましたが、今回は『Beat-Club』です。これもかつてのマニアにはレア映像の宝庫としておなじみの番組です。 『Beat-Club』は西ドイツのテレビ番組で1965年から1972年まで放送されていました。 なにしろ西ドイツの番組なのでドイツ出身のアーティストが多いのと、とにかく取り上げる時期が早い。どのアーティストも最盛期のちょっと前の貴重な演奏が残されている。そのあたりが『The Midnight

          70年代プログレ動画 Beat-Club 編

          70年代プログレ動画 The Midnight Special 編

          70年代のプログレッシブロックバンドの動画というのはかつてはなかなか目にすることができなかったもので、マニアは西新宿で大枚叩いてノイズだらけのビデオテープを買いあさったりしたものです。 これが現在ではYouTubeの公式チャンネルで最高画質で見られたりするのだからいい時代になったものです。 この記事では1972年~1983年に放映されたアメリカの音楽番組『The Midnight Special』の公式チャンネルで公開されているプログレッシブロックバンドの演奏を備忘録的に

          70年代プログレ動画 The Midnight Special 編

          遊佐未森『at the show BREATH』の話

          遊佐未森のアルバムはほとんど何らかの手段で聞くことができる。 ただ、2枚だけ入手困難なアルバムがある。 『at the show BREATH』(2004)と『concert 2009 | 銀河手帖』(2009)だ。 どちらもライブ盤で、遊佐未森が以前所属していた事務所からリリースされ、通販とコンサート会場でのみ購入できたらしい。 いわゆる公式ブートレッグという奴だろう。 このうち『at the show BREATH』を手に入れたので軽くレビューしてみる。 2004年

          遊佐未森『at the show BREATH』の話

          『潮騒ブック』の話

          前回の記事で『遊佐未森35周年記念ブック』について書きましたが、今度は『潮騒ブック』について。 こちらは「潮騒ツアー」のツアーパンフの位置づけ。 関係者のインタビューや遊佐さん、外間さんそれぞれの制作日誌が非常に興味深いです。 この本を読んで「遊佐未森の仕事」と「外間隆史の仕事」がやっと理解できた気がします。 外間隆史といえば遊佐未森を語る上では避けて通れないプロデューサーです。しかし、私のこれまでの記事では意図的に言及を避けていました。なぜなら、何してる人かよく分か

          『潮騒ブック』の話

          『遊佐未森35周年記念ツアーブック』の話

          遊佐未森さんのコンサート cafe mimo Vol.23 ~春爛漫茶会~(2024年4月7日)に行ってきました。 遊佐さんの単独コンサートに参加したのは初めてだったのですが、大変良かったです。 ゲストのモモンガ・コンプレックスの舞踏も遊佐さんの世界観をうまく表現していてマッチしていました。 特に個人的に大好きな「君のてのひらから」を聴くことができたのはとてもうれしかったです。 さて、コンサートといえば物販も楽しみの一つです。 今回は資料的価値を期待してツアーブックを三冊

          『遊佐未森35周年記念ツアーブック』の話

          遊佐未森『潮騒』と呼応する音楽

          結論先に結論を書くと、遊佐未森『潮騒』と時代を共有しているのは坂本美雨『birds fly』ではないか、というお話です。 遊佐未森と同時代の音楽遊佐未森は孤高の音楽家というわけでもなく、同じ時代の音楽と常に呼応しながら音楽を作ってきた人だと思う。 分かりやすいところでは、90年代のケルト音楽ブームから『水色』(1994)が生まれ、00年代のエレクトロニカブームから『Bougainvillea』(2003)が生まれている。 これは遊佐未森が感度の高いリスナーでもあることを示

          遊佐未森『潮騒』と呼応する音楽

          Spotifyのデータから遊佐未森を分析する

          さて、みんな大好きSpotifyですが、開発者向けにAPIが開放されておりいろいろなデータを取得できます。 これでちょっと遊んでみましょう。 以下すべて2024年3月時点での情報です。 Spotifyに存在する遊佐未森のスタジオアルバムSpotifyに存在する遊佐未森のスタジオアルバムは以下の14作品でした。 『水色』『roka』『ECHO』『庭』『small is beautiful』『honoka』『Bougainvillea』と『檸檬』が来てないみたいですね。 よ

          Spotifyのデータから遊佐未森を分析する

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(余談)

          そもそもなんで急に遊佐未森を聴きたくなったのか。 『潮騒』は2021年06月23日リリースなので、実は現時点でリリースから3年近く経っているのですよね。 きっかけになったのは実はこちらの動画。 俳優の濱田マリさんが歌うモダンチョキチョキズの「素敵な空気」。 まあ、これも2022年10月06日公開なので結構前ですが… これだとちょっと分かりにくいかもしれないですが、原曲を聴くとモロです。 ね、初期の遊佐未森まんまでしょ。 「素敵な空気」発表当時、モダンチョキチョキズと

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(余談)

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その4)

          遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいまだ言うかという感じですが、この記事で伝えたいのは「遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいからみんな聴いたほうがいいよ!」という一点です。 遊佐未森の音楽はどう進化してきたのか?シンガーソングライター期 さて、『ブーゲンビリア』のリリースから『休暇小屋』のリリースまで3年の期間が空きます。 この間に何があったのかは分かりませんが、ここでガラッと音楽性が変化します。 『休暇小屋』で展開されるのはアコースティックで素朴な音楽です。 音数は少なくフ

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その4)

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その3)

          遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいしつこいですが、この記事で言いたいのは「遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいからみんな聴いたほうがいいよ!」という一点です。 遊佐未森の音楽はどう進化してきたのか?エレクトロニカ期 さてエレクトロニカ期です。 ここはアルバム『ブーゲンビリア』のみ。これがなかなか異色のアルバムで。個人的には大好きなアルバムです。 世間の動きとは関係なく自分の音楽を追及すると思われた遊佐未森が00年代前半のエレクトロニカブームに乗っかったのがこのアルバムです。

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その3)

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その2)

          前回の続きです。 遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバい繰り返しになりますが、この記事で言いたいのは「遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいからみんな聴いたほうがいいよ!」という一点です。 遊佐未森の音楽はどう進化してきたのか?前回はメルヘン期の話まで書きましたので今回は模索期から。 模索期 メルヘン期は『HOPE』『モザイク』で完成を見てしまった。 そうなると次が難しい。 ここから次の音楽性の模索が始まります。 ベスト盤『桃と耳』を挟んでリリースされたのが『momoism

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その2)

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その1)

          遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいこの記事で言いたいのは「遊佐未森のアルバム『潮騒』がヤバいからみんな聴いたほうがいいよ!」という一点です。 遊佐未森って誰?遊佐未森といえば90年代前半に幻想浮遊系ポップス、叙情ロック、ネオアコの旗手として注目された歌手。 アルバム『ハルモニオデオン』『HOPE』『モザイク』はそれぞれオリコン5位まで行ってTV番組にもそこそこ出演していたので、特定の年代の人なら聞き覚えのある曲もあるでしょう。 一番売れたのはアニメ映画『アルスラーン戦記』

          遊佐未森の『潮騒』がヤバかったので全アルバムを聴いた(その1)