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目的、目標、手段の違いと注意点

目的、目標、手段。これを理解することはもちろん大事ですが、もっと大事なのは目的を忘れないことです。

◇目的と目標と手段の違い

目的はゴールです。最終的に成し遂げたいこと、得たいもの、実現したいことです。
目標はゴールに達するために定めた短期的なゴールです。何のためにその目標が掲げられているかを考えると、目的が出てきます。
手段は目標を実現するために実施する具体的な方法です。手段を実行することで目標に向かい、1つもしくは複数の目標を達成することで目的が達せられます。

◇目的は忘れがちなので注意

ビジネスシーンにおいて気にして欲しいのは、ゴールである目的を忘れ、途中経過である目標や手段の達成だけに集中してしまい、進むべきでなはない方向に進んでしまうことがあることです。

一つ例を挙げます。
ある会社の顧客サービス課において、業務の効率化を行いたいと考えていたとします。実現するために課ではサービスの撤廃、統一、自動化などを検討します。自動化するための施策としてチャットボットを導入しました。チャットボットの導入によって問い合わせ対応業務を削減することはできましたが、メンテナンス性能が悪く、効率化した以上にメンテナンスに時間を取られるようになってしまいました。

この例において目的は業務効率化、目標はサービスの自動化、手段がチャットボットの導入です。

チャットボットの導入によって目標までは達成できましたが、目的である業務効率化とは相反する状況となりました。目的を忘れたメンバーは別に悪気があるわけではなく、目の前の目標で手一杯になってるケースが多いと思います。

これは一つの例ですが、このようなことがたくさんあるのです。実務を行うメンバーは自分のしている仕事の目的が何なのかを意識しながら取り込むことが大事です。上に立つ方は、目的が何であるかを常に意識し、メンバーに対して啓蒙していくことが大事です。


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