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問題と課題の違い

「問題」と「課題」、似た言葉ですが、ビジネスシーンでは使い分けられています。
理解しておかないと、「問題があるのは分かったけど、課題はなんなの?」
なんてことを上司から言われてしまいます。意識高い系の人が使い分けているので、どう使い分けているかは知っておいたほうがよいでしょう。

端的に書くと以下のような意味で使われています。
問題:あるべき姿(目標)と現状のギャップ(ネガティブな事象)
課題:ギャップを解決するために具体的に取り組むべきこと(ポジティブな対応策)

例をあげると、今期の売上目標が100億円に対して現状の見込みが90億円となっている状況があったとします。この時、「売上見込みが10億円不足している」というのが”問題”です。これに対し、例えば「10億円を増やすために既存顧客へのアプローチ強化を行う。」というのが”課題”です。

ポイント1 具体的であること

課題の解釈において重要なのは「具体的」であることです。
具体的であることを除いてしまうと、「売上見込みが10億円不足している」という”問題”に対し、「10億円売上アップさせる」という、ただ問題の反対のことを書いたものが課題として成り立つことになってしまいますが、これは求められている課題ではありません。

課題はブレークダウンして遂行する

社長と部長の間では検討すべき課題の認識合わせができました。
ではそれが一般職の方々の検討して解決していく課題かというと、テーマが大きすぎます。そのため、課題をブレイクダウンしていく必要があります。
例えば「10億円を増やすために既存顧客へのアプローチ強化を行う。」という課題は、アプローチする顧客の選定、アプローチするソリューションの検討、要員の確保など、課題をブレークダウンし、担当を割り当て、それぞれに解決策と検討、施策の実施を進めていく必要があります。

シーンによって使い分ける

問題と課題の使い分けは、上位層のコミュニケーションでは使い分けられていますが、日常的にはあまり意識せず使われていることが多いです。
「課題管理表」はよく使われていると思いますが、細かいことは気にせず対応が必要な事柄について書かれていると思います。

言葉の定義

<一般用語としての問題と課題>
ビジネス的な使い分けは上述した通りですが、一般用語としての違いについて調べました。デジタル大辞泉では以下のように書かれてます。問題=課題とも言えそうな書き方です。
<問題>
1 解答を求める問い。試験などの問い。
2 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。
3 困った事柄。厄介な事件。
4 世間が関心をよせているもの。話題。

<課題>
1 与える、または、与えられる題目や主題。
2 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。

では英語にしてみるとどうでしょうか。
問題はproblem、questionなどに訳されます。
課題はsubject、 themeとか。
少し使い分けられている感じがしますね。ご参考まで。

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