空っぽな人間。
私は空っぽ。
ありのままの自分では、未熟な自分しか出せないのはわかっている。完璧な人間が勝つのはわかっている。
でも、自分に嘘がつけない。
誰かさんはいくつも内定を取り、「どれを蹴ろうかな」と悩んでいるだろう。
私は何を持っているんだろう。口下手で、コミュニケーション能力も、考えている中身もない。リーダー経験も、派手なことも何もしていない。
そのままでは、ダメなのはわかっている。そのままで、何度も失敗を繰り返した。
でも、20数年生きてきた自分は何も変わっていない気がする。
ありのままで、素直に、ずっと生きてきた。そんな自分では、「仕事をしている」イメージなんて、自分でも予想できない。
自分なんて、5歳くらいのまま止まっているのかもしれない。
就活なんて、嘘のつきあいだと言う人もいるだろう。それは間違っていないと思う。評価されるかされないかで、決まる世界だ。
足を止めたら負けてしまう。進まないと、また「勝ち組」に負けてしまう。
勝ち組はお金もある。留学、院、就活塾。そんな努力は自分の値札となる。
比較するたび、なんだか自分は何もない人間に感じる。自分の値札を自分で作り上げるしかない自分がいる。
「空っぽです」という値札では、私に値段は付かないのだろうか。
私のことなんて、自分でもわからない。けど、表現しないと人からわかってもらえない。
私は今日も「失敗」する。失敗を何度繰り返せば、私は更生するのだろう。自分は自分に今日も悔しくなる。でも、自分だけが自分を守ってあげられる。
「空っぽだからこれからなんでも吸収できるんだよ」
そう、励ましてあげよう。きっとあなたは大丈夫。
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