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内定式の二週間前に内定を断った話

去年の私はこういう人間でした。


「大手の内定を10月に断ったわ〜」という友人に対し、「いや、会社にどんだけ迷惑かけてんねん」と嘲笑っていました。

「自分勝手すぎるやろ笑笑」と。



今の私はどうでしょう。



入社日は4月1日。

その二週間前の3月18日、内定を断りました。




民放第627条第1項に

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

と明記してあります。

2週間を過ぎてしまった場合、

損害賠償

を請求される恐れがあります。




言っておくと、私はその会社に入ることはそこそこ楽しみでした。


配属地も、仕事内容も、最初は「大企業じゃないし…」とか引け目もあったけど、配属されたところはそこそこ気に入ってました。研修も、人事にも不満があった訳ではありません。(母体の会社は不満がなかった訳ではありません。今考えると。)


ちなみに、引っ越しは3月20日を予定していました。




で、私はこれからどうするかと言うと…






海外の会社に行きます!!!





この会社の内定は3月16日に出ました。


なぜなら…


ビザはまだ出ません。


いつ入国できるかわかりません。こんな時になんで…と思う方も多いでしょう。


これは大変無謀なことです。

なんせ、入国できるまで、新卒フリーターなのですから笑笑


しかも、希望職種ではありませんが、向こうのお偉いさんに口説かれ、なびいてしまいました。


その2日間は真剣に悩みました。


まだ未練はあるようなないような。


大好きな日本を離れたくないな、という気持ち。

大好きな周りの人と離れるのは寂しい気持ち。



というか、会社を辞めた(変えた)ことは未だ周りに言えませんし、配属地がどこで引っ越しをするという話も大っぴらに言ってきたので、今更「辞めました」って言えないし。


「引っ越したらうち来てね〜」って3月16日までは平気で言ってたのだから。


戻りまして、去年の就活の話をしますと。



私は元々、夢があって就活もそこ一本に絞りたかったのですが、なかなか上手く行かず。

適当に地元の内定もらった会社に入って、お金貯めて、適当に生きてというのを未来予想図には描いていました。何かつてでもあったら、そのなりたいものになれたらいいな、と。半分諦めかけていました。



でも、やはり諦められませんでした。



何故こんな土壇場でいきなり方針転換することになったのかと言うと、



就活を終えてから、バイト先の社員さんと喋る機会が卒業までに増えました。


で、喋っていると、そこで働いている人のことを本気で好きで、尊敬して、なりたいと思う気持ちがジワジワと再燃したのです。



大人の話を聞いていると、やはり転職は職種経験者の方が有利だな、と思いました。

また、言語に自信がなく今まで歩んできた人生に自信がない私。そんな自分自身を成長させるには、海外に行くことが大きなチャンスになる、そう思ったのです。



社員の皆さんは海外赴任をする部署で働いている人達です。それもあって、海外の抵抗が薄れていったことも、一因にあります。


多分、私はそこの会社で働いてなかったらこんな道は選んでなかったのかもしれません。笑


海外の会社に「まだ採用はやっていますか?」とメールしたのは、1月後半でした。


人数が少ない会社なので、というのもありますが、その後「履歴書を送ってください」という返信が返ってきたのは、私にとって想定外のことでした。4月まで残りわずかしかないのだから。


(ちなみに、そのメールは2通目で、最初は「もう今年の採用は終わりました」と返ってきました)


そこからは、とんとん拍子に進みました。(内定通知だけだいぶ遅れましたが)




何を血迷ったのか、自分でもわかりません。


でも、


若い内にチャレンジしておきたい。

なるべく早い内に「なりたい自分」になりたい。


その思いだけが今自分の胸の中で燃えているのです。



私は周りの人に騙されているのかもしれません笑


言語は英語も、現地語も全くできません。

というか、そこの国に足を踏み入れたこともありません。笑


1年その会社で働きながら、英語など勉強しても良かったのかな、とは今でも考えます。

きっと友達に言ったら、2千メートル吹っ飛ぶくらいは驚かれることでしょう。今までの私の人生は、海外のかの字もなかったのだから。(留学経験は勿論ゼロです)


こんな私はよく「生き急いでる」とよく言われます。


でも、逃げ帰らない自信だけはあります。



新しい未来予想図は、ぼやぼやとした希望と夢だけが広がっていて、輪郭線は何も描けていません。


しかし、私はそれが楽しみです。


私は海外という遠い地から一歩一歩夢を目指します。


あ〜、友達と周りの人にいつバラせばいいんだろうな。







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