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どうなる将来-高騰する不動産価格と建築コストに潜む課題と可能性-

時代の潮流と将来への影響

マンションを筆頭に都内では不動産価格の高騰が続いてますね。
結局のところ、便利で誰もが住みたいと思う街、憧れる暮らし方等は時代の流れとして極端なほど集中してしまうので、この潮流(トレンド?需要?)が大きく変わらないと今後も値下がりは期待できないでしょうね、、、。

当たり前のことを言ってすみません。
そして一昨年から爆上がりしてる建築コスト。これももはや下がる事は期待できなさそうです。

吉野家やマクドナルドのように価格変動するものもあるけど、一度上がった物価って型落ちした電気器具とか意外に下がらないですしね。

不変の相場と質のバランス

建築費高騰の原因はウッドショックだけでなく円安による輸入価格の上昇、紛争などの世界情勢の影響などがあげられますが実際はもっといろんな要因があるように思えます。
公共事業含めて建築需要は高くなってたので人件費やら利益率って上げたかったと思うけど、震災後だったりでそこをグッと我慢してた問屋、下請け業者、工務店や職人さん達。質も落とさずに上手に切り詰めていただいてたけど、いろんなきっかけが重なり一気にダムが決壊したような感じなのですよね。
『これ以上はウチでも抑え切れません!すみません値上げします』と、、

残念ながら企業努力の中で頑張ってコストを掛けないように工夫すればなんとかやりくり出来るようなレベルでは無くなってしまってます。
建築費用は高騰してるものですから土地値に変動の無い場所(郊外)で、住宅を買ったり(建てたり)を考えればどこで買っても総額は上がってるはずです。
それでも大きく相場が変わらない場所があるとすれば、それは土地の値段が逆に下がってる場所だと考えなければいけません。
もしかしたら劣化してしまってそのままでは住むのは難しいような中古の戸建てとかであればそれほど大きな変動なく購入ができることも考えられます。

なので、コストの高い注文建築を諦め建売を購入する方が多いそうで、建売業者は売上好調らしいです。
それでも残念ながら価格は上がってますし、そのままだけど土地や建物面積を小さくしていたり、少し質を落として建てなければならなさそうです。
建売業者さんの物件を否定はしませんし、安いに越したことはないのですがそれでも消費者の立場とし考えれば、クオリティ重視や安心で質の高い建物、自己実現を求め家を購入するのですから、引き算だけで考えて、それらが担保されないものだとしたら?と買うことの意味を一度考えなければいけないかもしれません。

私も正月だからとアメ横まで出向き安いと思って大量に蟹を買ったら中身がスカスカでせっかくの楽しみしてたひと時の時間が台無しになって、がっくりさせられた経験があります。あれ、なんか違います?(笑)

テレビ番組で見るような”お客様の幸せや笑顔が見たい”からと自己犠牲の精神でやってる”安くて美味い飲食店”のような素敵な人達や会社さんって建築界でもいらっしゃるのかな?って期待はしつつ、建築は個人で全て賄うことができないので難しいと思いますし、それこそ知る人ぞ知るで見つけることも用意ではないでしょう。

振り返り

今は建設(Construction)とテクノロジー(Technology)という二つ言葉から組んだ建設テックとかコンテック(ConTech)という言葉もちらほら耳にします。これは建築業界の人手不足解消に期待できるだけでなく、より安全で精密でスピーディーに建築ができるということも将来は期待できるかもしれません。
システマティックになれば、実際に効率化が生まれて安全で働きやすい環境になり優秀な人、これからの有望な若い人の層が増えることになりますが、ただ一方でシステムに構築できない経験を積んでこそのプロ(職人さん)の手技?とか、突発的に現場で生まれるアイディアだったり、仕上がりのクオリティ(質)の違いがあることをもっと世の中に認知してもらえると嬉しいです。

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