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映画「レジェンド・オブ・フォール」を観て

10月7日「レジェンド・オブ・フォール」という映画を観た。
原題は「Legends of the Fall」。1994年のアメリカ映画で、エドワード・ズウィック監督の作品だ。

キャストは、トリスタン役のブラッド・ピットウィリアム役のアンソニー・ホプキンススザンナ役のジュリア・オーモンドアルフレッド役のエイダン・クインなどである。

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あらすじは、
20世紀初め、モンタナの牧場。元騎兵隊大佐のウィリアム・ラドローは、戦いの記憶から逃れるため、この地に定住して3人の息子たちの成長を見守る。中でも狩りを好む野性児の次男トリスタンに、ことのほか愛情を注いだ。ウィリアムの妻イザベルは、過酷な自然環境に耐えられず彼と別居して街に住んでいた。時は流れ、ハーバード大で学んでいた末っ子サミュエルが、婚約者スザンナを連れて帰郷した。やがて第一次大戦が勃発し、3兄弟はヨーロッパ戦線に出征するが、サミュエルは戦闘中に死亡する。帰国したトリスタンは、悲しみに暮れるスザンナを慰める。その夜、2人は結ばれ、同じく彼女を愛していた長男のアルフレッドは、もう兄弟ではないと告げて街へ去った。アルフレッドは街で事業に乗り出して成功するが、弟を救えなかった罪の意識に憔悴しきったトリスタンは、「永遠に待つ」と言うスザンナを残して世界各地へ放浪の旅に出た。数年後、モンタナに帰ってきたトリスタンを迎えたのは、半身付随になったウィリアムだった。今は議員となったアルフレッドとスザンナは結婚し、新生活を始めていた。トリスタンは、ネイティヴ・アメリカンとの混血で、使用人の娘であるイザベルと結婚し、息子と娘が生まれた。その頃、トリスタンは禁酒法に逆らうように酒の販売の商売を行っていたが、ある日、警察の待ち伏せに遇い、威嚇射撃の流れ弾でイザベルが命を落とす。刑務所に入ったトリスタンをイザベルが訪ね、いまだ消せぬ彼への思いを告白する。だが、彼は拒絶し、その夜、スザンナは自殺した。トリスタンは、銃を撃った警官に復讐を遂げた。スザンナの遺体はモンタナに運ばれ、再会したアルフレッドはトリスタンに、「私は神と人間のルールに従ってきた。お前は何事にも従わなかったが、皆はお前を愛した」と言った。トリスタンは、兄に子供を預かってくれるよう頼み、現れた警察は彼に銃を向けるが、父と兄が危機を救った。トリスタンはまた野の人となり、長年の宿敵だった熊と戦って、1963年に死んだ。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

アメリカでの、一時代を駆け抜けた家族の愛の物語

この映画で、アメリカの「激動の一時代」を、観ることができた。南北戦争、第一次世界大戦、禁酒法、現住民への差別ほか、いわゆるアメリカが通ってきた一つの時代が、ラドロー一家を通して表現されている。
アメリカの歴史は浅い。その分この250年は、高濃縮された時代が流れたのではないだろうか。

一番冷静だったのは、父親だった

そんな激動の時代の中で一番冷静だったのは、おそらく父親のウィリアムではないだろうか?彼は、南北戦争のさなか、このおかしさに気づき、アメリカ政府との距離を置く。その中で、3人の子供をもうける。だが、その後、母親は去り、その3人を父親が育てる。息子たちは順調に育つが、長男と三男は、世の中の情報に流される。
父親は、断固反対をするが、結局次男も含め、三人の息子が第一次世界大戦の戦場にむかうのである。次男のトリスタンは、三男のサミュエルを助けるために本意ではない中、戦場に向かうことになるのだ。結局、やはり息子たちの判断は悲惨なものとなる。三男サミュエルは死亡、長男アルフレッドは負傷、トリスタンはサミュエルを助けられなかったことで、心の傷を負う。
その流れを見ただけで、父親のウィリアムが、世の中に対し如何に冷静だったかがわかる。

人間的な魅力があふれ出る、トリスタン

この映画の主人公ともいえる、次男のトリスタン。彼は人間的な魅力があふれている。なので、女性にはモテるのはもちろん、老若男女にもモテる。
何といっても、三男のサミュエルが連れてきた婚約者スザンナは、徐々にトリスタンの魅力にひかれてゆく。結局、波乱万丈の人生を送る中で、自殺をはかってしまうのである。その理由は、トリスタンが大きくかかわっている。
また、のちに妻となるイザベルは、子どものころからトリスタンと結婚すると宣言していた。
三兄弟の中でも、野生的で、少年のような心を持ち続けている。だからこそ、目の肥えた人には、彼が魅力的な人間であることはすぐにわかる。父親もウィリアムもそのあたりは、一番信頼し、信用していたのかもしれない。

ブラッドピットの出演映画は、ハズレがない

それにしても、若き日のブラッド・ピットの姿は、かっこよすぎる。
これなら世の女性が目を奪われるのもわかる。とにかく、魅力的で格好いいのである。
ということは、映画界もこの俳優を使うのがよく分かる。当然、いい映画に出る→人気が上がる→さらに映画のオファーが来る…といった循環だったのではないだろうか?
だから当然、ブラピが出る映画にハズレがないのであろう。

これからも、彼の出た映画は、良い作品が多いと思うので、積極的に観たいと思うのである。

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