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映画「ゴッドファーザー PART III」を観て

4月29日「ゴッドファーザーPART III」という映画を観た。
原題は「Godfather Part III」。1990年のアメリカ映画で、フランシス・フォード・コッポラ監督の作品だ。

キャストは、マイケル・コルレオーネ役のアル・パチーノ、ヴィンセント・マンシーニ役のアンディ・ガルシア、コニー役のタリア・シャイア、ケイ役のダイアン・キートン、メアリー・コルレオーネ役のソフィア・コッポラなどである。

あらすじは、

1979年のニューヨーク、ファミリーのドンとなったマイケル・コルレオーネは、父の名を取った「ヴィトー・コルレオーネ財団」の名の下、合法的な組織を率いていた。「シシリー復興のための資金」との名目で行った多額の寄付が功を奏してバチカンより叙勲され、同時にバチカン内の資金運営を掌るアメリカ人のギルディ大司教との関係を得る。そして、それをきっかけとして長年にわたって非合法ビジネスに関与してきた一族の活動から引退を決意するとともに、合法ビジネスへの全面的な転換を画策していた。
その後、寄付の窓口的役割を果たしたギルディ大司教と、その関係者による横領で発生した莫大な損失金の穴埋めと引き換えに、バチカンと関係の深い、ヨーロッパを中心に活動する投資会社「インターナショナル・インモビリアーレ」の株の25%の取得、そして同社の経営権の奪取への後援を得ることで、合法ビジネスへの路線変更を試みる。だが、マイケルの後継者はマイケルの息子のアンソニーではなかった。アンソニーは「優しい伯父」であったフレドの粛清がトラウマとなり、一貫してファミリーとそのビジネスを嫌悪し、大学を中退しオペラ歌手への道を進もうとしていた。
その上で、マイケルは甥っ子にあたるヴィンセント(長兄ソニーの私生児)を自らに付き従わさせ、ファミリーの違法ビジネスの大部分を引き継いでいった。ヴィンセントと新興ボスであるジョーイ・ザザとの対立を和らげようとするものの、ヴィンセントの後見役となったことでマイケルとザザとの確執はかえって悪化する。アトランティック・シティのカジノホテル「パラッツォ・アズーリ」のペントハウスで行われた友好ファミリーの幹部会の最中、自身への待遇に不満を述べて途中退席したザザが手下を使って、上空のヘリコプターから会場を襲撃する。マイケルはヴィンセントの助けで難を逃れたものの、この襲撃により友好ファミリーの幹部が多数殺傷されてしまう。この襲撃は、旧来のファミリーから低い評価しか受けていなかったザザが単独で行ったわけではなく、自らも深い利権関係を持つバチカンとの関係を深めていたマイケルの追い落としを狙ったドン・アルトベッロの指示で行われたものだった。
またこの頃、アルトベッロの友人でイタリア政界の大物、かつ「インターナショナル・インモビリアーレ」の経営陣の一人で、ギルディ大司教をはじめとするバチカン内にも強い影響力を持つドン・ルケージによって、マイケルの「インターナショナル・インモビリアーレ」の経営権の奪取は激しい妨害を受けた上、マイケルが投資した資金がギルディ大司教が資金運用を委託していたアンブロシアーノ銀行頭取のフレデリック・カインジックに横領されてしまう。さらにマイケルには、糖尿病という病魔が忍び寄っていた。病状は進行し、襲撃後には低血糖発作により倒れて入院するという深刻な状態に陥ってしまう。
マイケルの妹コニーの支援を受けたヴィンセントは、マイケルの承認を受けないまま、アトランティック・シティの襲撃の報復としてザザを暗殺する。マイケルは自分の指示を受けずに行動したヴィンセントとコニーを叱責し、ヴィンセントに勝手な行動を慎むように言う。またこの頃、ヴィンセントはマイケルの娘であり従姉妹であるメアリーと恋仲になる。病状が回復したマイケルはシシリーに向かい、かつてソロッツォとマクラスキー警部を殺害した後に匿ってもらったドン・トマシーノの屋敷に滞在する。マイケルはバチカンへの工作を指示すると同時に、ヴィンセントにスパイとしてアルトベッロの元に潜入するように指示する。ヴィンセントはアルトベッロの元に近付き、一連の事態の黒幕がルケージであることを突き止める。ルケージとアルトベッロは利権を犯すマイケルを抹殺するため、殺し屋のモスカにマイケル殺害を依頼する。
同じ頃、マイケルはルケージと組むギルディを追い落として「インターナショナル・インモビリアーレ」の経営権を手に入れるため、改革派のランベルト枢機卿と手を結ぶ。その際、マイケルはランベルトに告解を行い、過去に犯した罪、特に次兄フレドを粛清した罪を告白する。シシリーに戻ったマイケルは、息子アンソニーのオペラデビューを観劇するために同行していた前妻ケイをコルレオーネに連れて行き、関係の修復を図る。二人の関係は修復したが、直後にトマシーノが何者かによって殺害され、マイケルは再び苦悩に陥る。マイケルはゴッドファーザーの地位をヴィンセントに譲り引退を決意する。ヴィンセントは「メアリーから手を引く」という条件を受け入れゴッドファーザーの地位を引き継ぎ、新法王となったランベルトの改革により失脚したルケージ、アルトベッロ、ギルディの殺害を指示する。
アンソニーのオペラデビューの日、ケイを含めたマイケル一家は総出で観劇に訪れ、マイケルを狙う殺し屋が差し向けられたことを知ったヴィンセントはその警備に当たる。同じ頃、ヴィンセントが送り込んだ刺客たちによりルケージ、アルトベッロ、ギルディの3人は殺害される。同時に彼らの差し金によってランベルトも毒殺されてしまい、また、劇場内でマイケルの警護に当たっていたヴィンセントの部下たちもモスカに殺されるが、マイケルはそうと知らないまま難を逃れる。オペラが終わり劇場を後にしようとするマイケルの元にモスカが忍び寄り銃撃する。取り押さえられたモスカはその場でヴィンセントに射殺されるが、モスカの放った銃弾はマイケルを負傷させ、さらに彼の側にいたメアリーの命を奪った。娘を失ったマイケルは絶叫し、それから十数年後、シシリーで追憶と孤独の中、死んでいった。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

ヴィンセントは、やはりソニーの血筋だった

第一作で、荒くれ者のソニーの存在は強烈で、ボクの中でも記憶に残っている人物である。その息子がヴィンセントである。大人になった、ヴィンセントはまさにソニーの血筋を引き継いでいる。
何しろ、けんかっ早く、アドレナリンの上昇が瞬間的である。その分、マフィアの世界では完全に適応する人物になっている。自分の命を狙う人間への嗅覚もすごく、暗殺者を逆に殺すシーンもある。
このヴィンセントが、ある意味この映画の主人公のような気がする。

ヴィンセントに惹かれるメアリー

その男に惹かれるのが、マイケルの娘のメアリーである。
よく考えると、メアリーも血筋なのだ。ヴィンセントのような男に惚れるということは、やはりそういうことなのだろう。
やがて二人は恋仲になる。そして、同時にマイケルも、ヴィンセントを必要とする時が訪れる。
しかし、マイケルの考えとは裏腹に、ヴィンセントの若く燃え滾る血を抑えることができない。彼の身勝手な行動から、結果的に、敵対者から狙われることとなる。

マイケルの絶叫

そして最終的に、普通の世界で生きることを望んだ長男(アンソニー)のオペラ鑑賞のあと、マイケルは襲われる。そしてその銃弾は娘のメアリーの身体を貫通する。息子のオペラを鑑賞後の階段で、娘が一瞬のうちに命を奪われるのである。
その時のマイケルの絶叫シーン。今までの3作の中で、唯一マイケルが泣き叫び絶叫したシーンであろう。
そのシーンは、まさにオペラそのもののようにさえ感じた。

因果応報を映画に観る

その場所はシシリア島だった。つまり、若いころマイケル自身も人を殺害した地でもある。そこで、最愛の娘を殺されるのだ。
まさに、因果応報である。
3部作で伝えたかったことは、まさにこの因果応報なのではないだろうか。
自分がしてきたことは、必ず戻ってくる。
最後まで、全く何も起こらずに人生は終わらない。自分がしたツケは、必ずツケとして帰ってくる。
その因果応報の応酬の世界に生きるのが、マフィアの世界なのかもしれない。そのように感じたのである。


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