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ハンディキャップのある人たちと一緒に生活する共同体で、半自給自活的な生活(畜産、田畑な…

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ハンディキャップのある人たちと一緒に生活する共同体で、半自給自活的な生活(畜産、田畑など)をしています。趣味はクライミング、バードウォッチング、読書などなど。

最近の記事

「類的存在」と「靴を揃えて脱ぐ自由」 #雑感1

先日、内田樹先生のマルクス本「若者よ、マルクスを読もう」(石川康宏氏との共著)を読んでいて、面白いところを見つけた。 アメリカの人権宣言も、フランスの人権宣言も、実際には多くの人々が祖国と同胞のために、おのれの命も財産も自由も捧げた政治闘争の成果として得られたものでした。にもかかわらず、これらの英雄的・非利己的な献身の目標が、「利己的人間の権利承認を堂々と宣言」(「ユダヤ人問題によせて ヘーゲル法哲学批判序説」)することだった点にマルクスは納得がゆかないのです。もちろん、市

    • 『手づくりのアジール 「土着の知」が生まれるところ』 青木真兵著 読む#1

      たまたま知り合いが撮影した本棚に写っていたことからこの本の存在を知ったのだが、「手づくりのアジール」というタイトルがすごく印象に残っていた。というのも、私のいる共働学舎はアジールのような場所になるのが理想と思っていたからで、そこに手づくりという枕詞がつくのだから興味をそそられる。 *アジールは世俗の力の及ばない聖域、外の社会の迫害から身を守ってくれるところであり、誰もが利用できる駆け込み寺的な機能を持つ。 読んでみると予想通りに、いや予想以上に面白い。体調を崩して都会の生

      • 【日常のつれづれを綴る】

        11年前から、身体的あるいは精神的なハンディキャップのある人たちと一緒に生活する共同体で半自給自足的な生活(畜産、田畑など)をしています。共同体のベースにはキリスト教の精神があります。 ここのメンバーになるまでは、ハンディキャップのある人が身近にはいなかったため、自分に関係があることとは考えていなかった。しかし、彼らと日常を一緒に過ごすようになっていろいろと考えさせられる機会が多く与えられました。 そして、自然に恵まれた環境での農的な生活。東京の近くのベッドタウンで育ち、

      「類的存在」と「靴を揃えて脱ぐ自由」 #雑感1