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メンタルがやられた時は、「笑うこと」が一番効く

前回の記事から5日も経ってしまった。そろそろ心配する人が出てくるといけないので、とりあえず今日はエッセイでも何でもなく、最近の雑多なことをさくっと綴ってみようと思う。

体が慣れてきたのか、この1週間くらいは特に目立ったレンビマの副作用はなかった。ただ、軽い倦怠感と恥骨の痛みがあり、何もできないまま1日が過ぎていくことが多かった。この恥骨の痛みというのが結構強くて、歩くだけでも足から響いて割れそうなくらいなのだ。どうしてこんなところが痛いのかよくわからない。前はその辺りにたくさんの大きな腫瘍があって、それが押し合っているから痛むのかと思っていたのだが、ずいぶん小さくなったから痛みはマシになってもいいはずなのに、ますます強くなっている。
(次の受診の時に先生に聞いてみようと思っている)
トラマールとロキソニンを一緒に飲んだり、腰辺りを湯たんぽで温めたりすると多少はマシになるのだが、それでも日常生活にはかなり影響する。

前から痛かったが、強くなっているのはレンビマの副作用かと思い、今日は試しに1日レンビマを抜いてみた。そうしたら痛みはあるにはあるが、弱まったので、やはり多少の影響はあるのかなとも思う。
それに、レンビマ14mgの時の倦怠感を知っているので、今はラクだと思っていたが、今日抜いてみて、あ、やっぱり10mgでも体はしんどかったんだなとわかった。1日抜くだけでも活動量が全然違う。動ける。
今日1日休薬してよかった。こういうコントロールがこれからも必要なんだと学んだ。

というのは、この数日、ちょっと精神的に弱っていたから。
治療を始める前の、激しい痛みが続いた時にたまになっていたように、メンタルが崩されていた。
布団から出られない、思うように活動できない、夫に頼りっぱなし。そんな日が続くと、何の生産もしない自分が生きていていいのか、という気持ちになってきて、どんどん深みにはまっていくのだ。
治療前はどんどんガンが進行して痛みが強くなっていたので、そうなるのも理解できるのだが、今は治療は順調で確実に「良くなっている」。だから自分がまたメンタルをやられる日が来るとは思っていなかった。
でも、やって来た。

1日の終わりに思うのは、「ああ、今日もまた何もできなかった」だ。
夫は「かおりの今の仕事は療養すること。だからいいんやで」と言ってくれるが、メンタルがやられている時はそんな言葉は響かない。
布団の中で、私は何をしているのかなと思う。みんな働いて生産活動をしているのに、何もしないで寝ているだけ。そんなことが許される人間じゃないのに、と思ってしまう。
でも、体が動かない。同時にどんどん心まで動かなくなってきて、noteも書けずにいた。

でも、昨晩は漫才をたくさん見て笑って、私が推していたガクテンソクが優勝したので、そんなことでちょっと気が晴れた。
テレビに向かって「見たかーーっ!これがほんまのしゃべくり漫才やー!」と叫んで(誰にや?)、すごくゴキゲンになった。
すっかり漫才評論家になって(スポーツを見ながら監督になる人のように)、夫に「ガクテンソクは奥田の知的なツッコミがいいねん。大きな声出したり顔や身振りで笑わせなくても、しゃべくりだけでおもろい。やっぱり人柄でやる漫才よりネタで面白い漫才じゃないとなぁ」と嬉しそうに語り、「やっとガクテンソクのおもしろさが世間に伝わってうれしいわー。去年東京進出してきて、全然あかんから心配してたけど……」と一人で喜んでいた。(私はお笑いが大好きだ)

単純なもので、いっぱい笑うだけで気持ちって明るくなるものなんだな、と改めて実感。そういえば最近、大きな声で笑うことも夫以外の人としゃべることもほとんどなかった。
たかが漫才、されど漫才。
人を笑わせる仕事って、素晴らしい。
そんなことで気が晴れるの?と思うかもしれないけど、今の私には「そんなこと」もパワーになる。
久しぶりにゴキゲンなまま眠りについた。ちょっと興奮しすぎて血圧が160超えていたけど……。

そして今朝、夫に「今日はレンビマお休みしてみる」と告げ、休薬した。
体も痛みもずいぶんラクで、気づくとやられていたメンタルも戻っていた。
ちょっとnote書いてから寝よう、という気にもなった。
今はすっかり前向きな自分に戻り、「良くなってるから大丈夫!」「寛解してまた好きなこといっぱいする!」という気持ちになっている。

人ってほんと弱い。
強い人もいるかもしれないけど、私はそんなに強くなれない。
でも、そんな自分を受け入れて、できることをやっていくしかない。
またすぐメンタルがやられる日が来るかもしれないけど、そんな時は休薬もしながら、そしてできるだけ笑って過ごしていけば、なんとか乗り越えられるはずだ。

今日はこれにて。
次は雑文でなく、ちゃんとエッセイ書きます。





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