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ふもとっぱらで富士山キャンプ(世界でいちばん旅するハスラー 5)

富士山キャンプ、2日目の午後から神奈川に住む親友夫妻が参戦。
超渋滞を耐えて、なんとか来てくれた。
ありがたくて、嬉しくて。

雲行きがあやしい中でも、富士山が顔を出してくれたのでホッとした。

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カツオの藁たたきやお刺身、ローストビーフ、焼肉、アボカドチーズ焼き、厚揚げ、鮭のホイル焼き、燻製盛り合わせなど、いろいろ作って食べながら、静岡酒(磯自慢、開運)で乾杯した。

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焚き火も盛大に、薪を高く積んで。

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いつも夫と二人なので、四人でのキャンプはまた違う楽しさがあった。
グルキャンする人の気持ちがわかったかも。

翌朝は残念ながら雨降りで、雨の中の撤収は大変だったが、それもまた思い出になるだろう。
温泉で冷えた体を温め、美味しいお蕎麦を食べて別れた。
私たちはもう1泊。ついに、ふもとっぱらキャンプ場へ!

天気予報は曇りで、小雨も降っていたが、なぜか夜になるにつれて雲が晴れた。
広いキャンプ場に張られたテントの灯りの向こうに、富士山のシルエットが幻想的に浮かぶ。

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見上げると、満天の星!
もしかして天気予報変わった?
これは期待できるぞと、ワクワクしながら眠りについた。

翌朝、6時にテントの外に出て、思わず声がもれた。
富士山がくっきりと見えていたからだ。
夫を起こし、椅子に座って、火をおこしながら日の出を待つ。
湿ってなかなかつかない薪を乾かしながら震えていたら、突然、暖かい空気に包まれてハッと顔を上げた。

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眩しい!
太陽が昇る瞬間だった。
地面の草の露が光り、世界が明るく輝き始めた。
感動で震えて涙が出る。

少しずつ、少しずつ、太陽は昇る。

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朝靄に包まれるテントと富士山があまりに美しく、いつまで見ていても飽きなかった。

なぜ、ふもとっぱらキャンプ場に人が集まるのか、ようやくわかった。
こんな裾野まで見えるキャンプ場は他にはない。
親友夫妻を連れてきてあげたかったな、と思う。
いつかまたきっと。

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