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【治療日記13】キイトルーダはできたけど、痛みが辛い

4月1日(月)入院。
入院前の採血チェックはギリギリセーフ。肝臓の数値はまだ高いものもあったが、かなり落ちて正常値に近くなっていたので、レンビマ休薬がよかったのだろう、と。
とりあえずキイトルーダは点滴OK!
レンビマはというと、主治医はかなり悩んでいたが、結果的に「あと一週間休薬してみよ」ということになった。
これで肝臓が完全に戻ったら、キイトルーダの副作用でないことがはっきりする。それを確かめるために休薬しよう!という作戦だ。
レンビマも早く戻したいが、キイトルーダだけでもできることになったし、効果は出ているのだから、焦らずゆっくりやると決めたのだ。
ここは主治医の提案に従った。

今回も個室がとれてホッとした。
しかし、お腹が痛い。先週の木曜日くらいからどんどん痛みが強くなって、薬もあまり効かなくなってきたのだ。これは副作用と関係なく、元々の腫瘍のあるところの痛み。レンビマを服用していた時は痛みが減っていたのだが、やめてから強まってきたように思う。(因果関係は不明)
土曜日の午後、楽しい時間があり、その間だけは痛みが和らいでいたが、その後からずっと続いている。もう何十時間も痛みに耐えていると、気持ちが折れる。
夜もほぼ眠れず。思考が働かなくなって、文字の読み書きも長時間できなくなる。それで昨日は本も読めず、この日記も書けなかった。
逆に言えば、今日書けているということは、少しよくなってきたということ。

午後、キイトルーダの点滴が始まった。
さて、またあの地獄のルートとりの時間がやってきたのだ。
研修医来るな!!という願いもむなしく、若い女性が入ってきて、「研修医の◯◯です」と元気いっぱい自己紹介された。
そして、予想を裏切ることなく、左腕2回失敗。「右もどうぞ」と差し出したら、やっぱり失敗。
もうこちらから上手なひとに代わってくださいと言おうと思ったら、「上の者を呼んできます」と自らあきらめてくれた。
上の者!早く〜!

やってきた上の者は優しい女性だった。なんだか頼れる感じ。もう一発で決めてくれ!と祈っていたが、「あ、腫れちゃったので抜きますねー」と失敗。
そして「手の甲からとったことあります?」と聞いてきた。
「ないです。すごく痛いって聞くので」と言うと、「人それぞれです!」と返された。
いや、それはそうやろ。人それぞれ、個人差、なんと便利な言葉なんだ!

しばらく悩んだが、多少痛くても腕で失敗される痛みと比べたらどうなんだ?と思ったし、これ以上続けるのも嫌だったので「手の甲で」とお願いした。手の甲には太い血管が見えているし、成功率はほぼ100%なのだ。
やってみると、確かに痛い。でもすぐ入るので痛みの時間が短い。何より散々腕に穴を開けられた後だから、大した痛みに感じなかった。
これからもう手の甲にしてもらおう。痛みは一回で済むほうがいい。

そんなこんなで、また失敗を4回されて、ようやく点滴が始まった。
点滴は難なく終わり、ゆっくりしていると、主治医がまた顔を出してくれた。
「大丈夫やった?」
「はい、大丈夫です」
忙しいだろうに、わざわざ遠い病棟まで足を運んでくれてうれしいなぁ。
「キイトルーダと関係なく、お腹がすごく痛いんです。レンビマやってた時は痛み減ってたのに」
そう言うと、「なんかようわからんなぁ」と先生にもわからない様子。
「それだけレンビマが効いてたってことやろか?」
「そうならいいですけどねー」
なんて話をして、とりあえず痛み止めでなんとか耐えて、という感じで終わった。

この痛みはいつまで続くんだろう。
とりあえず多めに痛み止めを飲むしかないのか。

退院前に、総合診療科で血圧コントロールのM先生の受診があった。
相変わらず元気で気さくな先生だ。
ちゃんとコントロールできてることを確認し、レンビマが始まったらまた同じ降圧剤を飲んでいくということに決まった。
「なんでも言ってくれたらいいから」
「頑張りましょう!」
と本当に親身になって言ってくれる。目をしっかり見て話す人で、信頼できる。

いい先生ばかりでよかった。看護師さんも優しい人ばかりで気持ちよく過ごせる。
夫に迎えにきてもらい、痛み止めを飲んで横になった。早く痛みから解放されたい。

結局、朝書き始めたこの日記、現在21時38分。
文章を自由に書く力もないのが辛い。
でも、少しずつでも書いていくんだ。

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