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酒のない人生なんて。

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日本酒ライターが語る、酒のあれこれ。
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記事一覧

日常生活をちょっとだけ豊かにするツール。地酒は「民藝的であるべき」ということ。

「地酒」という言葉がある。 その字面どおり、「地域・地元」で造られている「日本酒」のこと…

Kaori
7か月前
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お酒だけが私にやさしかったから。

お酒が飲めなくなったら、人生がどれほどつまらなくなるだろう。 ずっとそう考えていて、そん…

Kaori
1年前
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「日本一小さな酒蔵」が目指すもの

その酒蔵のことは随分前から知っていた。わかりやすく、一度聞いたら忘れられないキャッチコピ…

Kaori
1年前
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89歳の「酒造りの神様」から学んだこと

「次の取材は農口尚彦研究所に行ってください」 クライアントからそう言われたとき、ついにそ…

Kaori
1年前
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新ジャンルの日本酒「クラフトサケ」を知っていますか?

「クラフトサケ」というものを紹介する前に、まずは清酒製造免許について説明しておかなければ…

Kaori
1年前
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「義侠」という酒のカッコよさ ~『酒蔵萬流』33号振り返り①

7月20日、私がライターとして執筆している日本酒の業界誌『酒蔵萬流』33号が発行された。 ▼…

Kaori
1年前
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日本酒初心者にやさしくありたい。

友人と「常時日本酒が数十種類あります」というような、地酒を売りにしている居酒屋へ行くことがある。 ずらりと銘柄が並んだ日本酒リストを見ると、私はテンションが上がるが、日本酒をそれほど飲まない友人は、私に「任せるわ」と言う。長く付き合いのある友人であれば、だいたい好みは把握しているので、「じゃあ、これにする?」と間違いないものを選んであげる。 しかし、私と一緒なら選んでもらうことができるが、自分だけだったら「知っている銘柄」を探すのがやっとで、「そんなリストは面倒なだけだ」と

決して揺らぐことのない醸造哲学をもつ蔵元たち

4月20日に私がライターとして取材・執筆している日本酒の業界誌『酒蔵萬流』32号が発行された…

Kaori
2年前
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こんな花見酒はいかが?~日本酒初心者にもおすすめの春のお酒~

この時季になると買いたくなるのが「花見酒」だ。 特に「花見酒」と謳っているわけではないが…

Kaori
2年前
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誠実な酒造り、美しい酒造り。

体調が良かったり悪かったりの繰り返しで、noteの更新が思うようにできていない。 ああ、そう…

Kaori
2年前
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店で一人で飲むのが好きだ。

世の中には「一人で飲食店に入って食事をすること」ができない、もしくは苦手とする人が結構な…

Kaori
2年前
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寒い日は、燗酒であったまろ♪

寒くなってくると飲みたくなるのが燗酒だ。 私はどちらかといえば冷酒のほうが好きなのだが、…

Kaori
2年前
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三重の日本酒&食を知るオンラインイベント「GI三重座談会」に参加

去る11月13日(土)に「GI三重座談会」に参加させていただいた。 本来ならすぐに記事を書くべ…

Kaori
2年前
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日本酒専門バーのスタッフをやってみたら……

「好きなことを仕事にするほうがいいのか」という話題はいろんな人の間でよく挙がるし、noteでも何度かそんな記事を見かけたことがある。 少なくとも私は、25年もライターの仕事をしているけれど、ただの一度も嫌だと思ったことはないし(自分の才能のなさに打ちのめされることは幾度もあったが)、仕事はずっと楽しい。好きなことを仕事にできてよかったし、幸せだと思っている。 ただ、他の職業も経験してみたかったと、少しだけ欲張ってしまうことはある。学生時代のアルバイトも含めれば、飲食店、ケ