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治療日記(2024.2.28~)

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再発がんの治療をスタートすることになりました。 このマガジンは自分の記録用の治療日記をまとめています。 キイトルーダとレンビマの併用療法は2022年に保険適用になったので、経験者… もっと読む
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記事一覧

【治療日記18】自ら大部屋に入る

昨日は3回目のキイトルーダ点滴の日。9時半から採血と検尿をして、結果が出る11時まで待つ。その結果を見て、入院していいか主治医が決めるのだ。 2週間近くも休薬していたので大丈夫だとは思うが、一度帰らされた経験があるので、結果を見るまで安心できない。ドキドキしながら待った。 診察室に呼ばれて、主治医の顔を見たら、「あ、大丈夫だな」とわかる。 「血液も尿も問題なし!キイトルーダの点滴受けてください」 よかった!第一関門突破。 「しんどくなったら、ずっと入院しててもいいからね」

【治療日記20】産まれたての小鹿のように……

内容が昨日と前後してしまったが、ゴールデン・ウィーク後半の話。 レンビマという薬はとても不思議で、休薬すればすぐに元気になるし、再開すると出てくる副作用がいつも異なる。 最初の頃は頭痛やだるさだったが、高熱、手のふるえ、口内トラブル、食欲不振、便秘、下痢、ものすごい倦怠感と、本当に毎回違った症状が出る。 ゴールデン・ウィーク後半に出たのは「関節痛」だった。2か月やってきて、今回が初めて。 初日、起きたとき、寝違えたのかと思った。首はまわらないし、肩も上がない。それだけでなく

【治療日記19】とにかく今日は一緒に喜んでください!

なかなかnoteを更新できずにいた。 今日もちょっと具合が悪く、布団の中にいる。 死んでいると思われても困るし、4、5日書かないと友達から「更新ないけど大丈夫?」と連絡が来るので、心配をかけないために少しだけでも書いてから寝ることにした。 今日は受診日。血液検査と尿検査。 主治医がまた目をくりくりさせて、「すごいよ」と結果を見せてくれた。 血液も尿検査も何の問題もなし。 そのうえ腫瘍マーカーのうち一つCEAはすでに基準値に入った!もう正常ということだ。 そしてもう一つの腫

【治療日記17】Kaoriの2センチ

前回の【治療日記】で緊急入院した、という話を概要だけ書いて、それからのことを更新していなかったので、今日はあの日のことをもう少し詳しく、そして、その後のことを書こうと思う。 まず、先週の水曜日。私は本当にふらふらだった。39℃の熱、手足のふるえ、食欲不振、倦怠感、便秘から水便へ。口の中はカラカラに渇き、まぶたは半分落ちていた。 夫に支えられながら診察室へ入ると、私の姿を見て先生が慌て始めた。血液検査の結果も気になるところがあったし、検尿は、ただの1滴もとることができなかった

【治療日記16】緊急入院!

レンビマ14mgを始めて1週間が経った。 倦怠感くらいならよかったが、39度の熱が続いて、手が震え、スマホも触れなくなった。数行書くのに何分もかかった。 食欲不振で、体重はいよいよ37キロ台に。 何もできずに寝ているだけの数日間。 でも逆にお腹の痛みはない。良くなってると言い聞かせ、頑張ってきた。 結果は、ガンは小さくなっていた。先生もまたびっくりで、「2センチくらいは小さくなってるかな」と言う。 ただ無理をしすぎて、体に異常が出ているし、目を離せないと。毎日点滴、毎日検

【治療日記15】毎日いろんな副作用が起きる

レンビマ再開から4日目。 最初の2日間は頭痛、腹痛、微熱、倦怠感と、かなりしんどかった。2日目でリタイアしそうになるほど。 それが、3日目の昨日は急に楽になった。 痛み止めを飲む量も減ったし、昨日の午後は痛みを感じることなく過ごせた。 痛みが和らぐと食欲も多少出る。夜はスープ餃子(餃子は一個)とバナナを食べられた。 本当は栄養のことなども考えたメニューにすべきだが、今はとりあえず食べられるものを食べるようにしている。 今朝は起きた時から体の節々が痛んだ。 関節痛というやつだ

【治療日記14】レンビマ再開!副作用も再開

昨日、採血チェックがあり、肝臓の数値も戻っていたので、今日からレンビマ再開! 10mgか14mgのどちらでいくか主治医は迷っていたが、いろいろ話し合って14でいくことに。減らすことはいつでもできるので、とりあえず14でいって様子を見ましょう、と。また血圧や肝臓に問題が出れば、その時に10に減らすということになった。 またどっさり薬を処方してもらって帰った。今8種類の薬を飲んでいる。もう薬漬けだ。 今朝、レンビマを服用。久しぶりなのでドキドキした。 最初の時は副作用が出るの

【治療日記13】キイトルーダはできたけど、痛みが辛い

4月1日(月)入院。 入院前の採血チェックはギリギリセーフ。肝臓の数値はまだ高いものもあったが、かなり落ちて正常値に近くなっていたので、レンビマ休薬がよかったのだろう、と。 とりあえずキイトルーダは点滴OK! レンビマはというと、主治医はかなり悩んでいたが、結果的に「あと一週間休薬してみよ」ということになった。 これで肝臓が完全に戻ったら、キイトルーダの副作用でないことがはっきりする。それを確かめるために休薬しよう!という作戦だ。 レンビマも早く戻したいが、キイトルーダだけで

【治療日記12】2回目のキイトルーダを受けられず

今日は2回目のキイトルーダ点滴のため、一泊入院する日だった。 朝9時半に病院へ行き、まずは採血と検尿。この結果が出るのが1時間から1時間半くらいかかるので、ひたすら待つ。 呼ばれて診察室に入ると、主治医が「調子どう?」と聞いてくる。その感じでなんとなーく嫌な予感。 血圧は薬で安定していること、発熱と頭痛があったことなどを伝えると、「うん、うん、まあそうやろな」と何でもないことのように頷いているので、これらの副作用は特に問題ではないのだなと思う。 「下痢は?」「ないです」 「吐

【治療日記11】頭痛と倦怠感の中、原稿を書く

19日に初めて熱が出て、翌日も37.9度までは出た。その翌日は37.2度くらいで、それからはもう平熱。 とりあえず発熱期間は終わったらしい。それはよかったのだが、熱が下がったくらいから今度は頭痛がひどくなった。 実は私は熱だけでなく「頭痛」というものもあまり経験がない。偏頭痛に悩まされている人が「辛い」という気持ちがようやく理解できた。 頭痛、辛いね! こうやって考えてみると、自分はガンになるまでほとんど「痛み」を経験してこなかったんだなと思う。若い頃から生理痛もほぼなか

【治療日記10】初めての発熱と強烈な震え

昨日はきっと特に何の変化もないだろうから、治療日記はお休みするだろうなと思っていた。 朝の体温や血圧も問題なく、痛みも強くなかったので、午前中は痛み止め薬も飲まなかった。 ただ、やたら眠い。 8時間近く寝たはずなのになぁと不思議に思う。これが副作用の「倦怠感」と呼ばれるものなのかなとも考える。 朝食後もソファでぼんやりと本を読んでいたが、いつまでもそんなことをしているわけにはいかない。今週末までになんとしても原稿を書き上げなくてはならないのだ。 全部は無理でもいい。少しずつ

【治療日記9】特に変わりないけど、この三日間の記録

土曜はとてもいい天気で、窓から外を眺めているだけでも気持ちがよかった。 外へ行きたい、散歩でもしたいと思うのだが、体が動かない。 ようやく動けるようになったのは夕方4時頃で、そこから仕事。原稿の最終推敲、写真選び、キャプション付けを終え、編集デスクへ提出した。 やっと一本目終了。 先週は結局3日も病院に行ったので、予定より仕事が遅れた。 25日に入院するまでにあと一本書き終えたい。 1週間もあるんだから大丈夫だろうと思いたいが、自分の体がどうにも思うようには動かなくて。

【治療日記8】私はすでに「奇跡の人」になりつつある!

「キイトルーダが、効いとるだー!!」あ、興奮のあまり、らしくないダジャレを大声で叫んでしまった。 友達とも「小林製薬風のネーミングやね」と言っていたキイトルーダ。 でも、読者の皆にそんな発見を(それも今さら)大声で伝えたかったわけではない。 昨日、キイトルーダ+レンビマの治療を開始してから初の血液検査があった。1週間やそこらで普通は変化は出ないので、血液検査といっても「治療を続けるのに異常はないか」を調べるものだ。よって、腫瘍マーカーは検査項目に入っていなかったのだが、月曜

【治療日記7】専門の先生登場!血圧コントロール開始

今日は血圧のことで、同じ病院内にある総合診療科を受診した。 同じ病院内といっても、病棟も違うし初めてなので、ちょっと緊張した。 身長、体重、血圧を測り、問診票みたいなのを書いて待つ。担当はM先生。診察室の前で呼ばれるのを待っていたら、中から時折笑い声も聞こえてきて、元気な先生をイメージする。明るくていい先生だといいな、と思う。 名前を呼ばれて入ると、先生の後ろに白衣を着た若者が2人。大学附属病院なので、勉強のために実際の診察を見学することがあるのだ。もちろん患者には受診前に