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noteを書くとき意識しているリズムについて聞いてくれ。

ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする

仮名垣魯文『安愚楽鍋』

歴史の授業で聞いたことがある人が多いかもしれません。

この詩の形式を都々逸(どどいつ)と呼び、5.7.5の俳句や5.7.5.7.7の短歌のように、7.7.7.5のリズムで構成されているのが特徴、、、らしいです。

やれ暗記科目だと言われている歴史の授業。
今や何が何だか忘れちまったよ〜という人でも、「なんか覚えてるんだよなぁ」という語呂合わせや出来事があると思います。

例えば、
墾田永年私財法や
王政復古の大号令、
1467(一夜虚しき)応仁の乱

などなど、、、

これらに共通するのはどれも声に出して読みたい言葉ということではないでしょうか。

また、かの夏目漱石も創作の際にはリズムを意識して作られているのではないかといわれています。

その一例を以下にあげます。

親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。

『坊ちゃん』

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

『吾輩は猫である』

私はその人を常に先生と呼んでいた。

『こころ』

いずれも有名な作品の序文になるのですが、どれも声に出して読みたくなるような始まりになっていることがわかると思います。

閑話休題。


私が文章を書く時に特に大切にしていることこそが、このリズムなのです。

正確には、声に出して読んだ時の読みやすさを意識したリズムを文章の中に作るということを意識しています。

そこで、リズムを作るために私が意識していることを、3つあげます。
参考にしてくれたら嬉しいです。

①句読点を打つタイミング

私がいちばん意識していることが、文の流れに合わせて読点(、)や句点(。)を打つことです。

具体的には、文章全体の中でも別に読み飛ばしていい場面では句読点を少なくしています。
ここでいう「別に読み飛ばしていい場面」とは、本題に入る前のまえがきなんかが当てはまります。

私は、多くの人が文章を流し読みする中で、その読書スピードを操ることが出来るのが句読点だと考えています。

句読点を少なくすることで、いち早く自分の伝えたいことや、文章の本題に進めることができると考えているからです。

反対に、1番伝えたい部分や、じっくり読んで欲しい場面では、句読点を多くつけることを意識しています。

そうすることで、自然と読むスピードが落ち、自分の意見に耳を傾けてくれるのではないかなと考えています。

これは文章だけでなく、人前で話す時にも特に意識をしていて、特に聞いて欲しいところは間を開けてゆっくり話すようにしています。

②七音と五音

言語学の知識が皆無な私ですが、そんな私が意識していることの一つが、七音、五音で言葉に区切りをつけるということです。

例えば、
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を「夜は短し(7音)、歩けよ乙女(7音)」と区切れるように、

宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』を「成瀬は天下を(8音)、取りにいく(5音)」と区切れるように、

ひとつの言葉の塊をだいたい七音や五音にまとめると、なんとなく覚えやすいような気がします。序文の都々逸に近いものを感じますね。

また、日本では古くから七五調、五七調のように、七音と五音の塊を意識しているようです。

そのため、なるべく七音と五音の塊が作れるように意識しています。

③語彙力を落とす

これは以前書いた投稿にある通りなので、以下を参照して下さい。

特に私は小さい子どもと関わる機会が多いため、誰にとってもわかりやすいような言葉遣いを心がけています。

また、語彙力に近いところでは、わざと漢字をひらがなで使用しています。


以上が、私が文章を書く時に特に意識していることになります。

私自身まだ完全にマスターしている訳では無いのですが、とにかく読みやすく、記憶に残りやすい投稿目指して頑張っています!

参考になったら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!

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