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ロック史#10 : アメリカと日本の70'sロック


前回はこちらから。

第10弾で70年代半ばまで来ました。最終的に20くらいいくかな。




日本のロックの発展


日本にロックが広まり出したのは70年代半ばから、とはいってもそのスタイルは様々。

キャロル (1972-75) はジョニー大倉作詞、矢沢永吉作曲の名コンビで、日本流ロックンロールを確立させます。

革ジャンにリーゼントというファッションは、かえって若者に新鮮な印象を与えました。


70年代の名盤5選

2ndアルバム『SATORI』 (1971)

フラワー・トラベリン・バンド(1970-73, 2007-) は、東洋的なメロディにハードロックのサウンドを乗せた世界観は斬新。


唯一のアルバム『ライブ』 (1973)

ストーンズに影響を受けた村八分 (1969-73) は、スタジオ録音を行わずライブ演奏に拘りました。


1stアルバム『一触即発』 (1974)

四人囃子 (1971-79, その後度々再結成) は、日本のプログレ最初期のバンドとして知られています。


2ndアルバム『黒船』 (1974)

サディスティック・ミカ・バンド (1972-75, 89, 2006-07) は、完全実力派の面子でファンキーな分厚いサウンドを構築しました。


1stアルバム『Char』 (1976)

ギターヒーローとして君臨した Char (1955-) は世良公則&ツイスト、原田真二と共にロック御三家と呼ばれました。


オシャレなロック


前回ソフトロックの認識が日本と欧米で違うという話をしました。

(欧米でいう)ソフトロックの代表であるシンガーソングライターについては前回取り上げたので、今回はまた違う方面から。


AOR

AOR = Adult Oriented Rock

日本のシティポップにも繋がる、大人っぽい雰囲気を纏ったロック。

代表的なアーティストはボズ・スキャッグス、スティーリー・ダン、クリストファー・クロスなど。TOTOやシカゴも時期によってはこの路線。

AORにはジャズやソウルの要素も含まれることが多く、従来のロックのイメージとは反対の穏やかな音楽性からソフトロックの一つとされます。


ウェストコースト・ロック


70年代に最盛期を迎えた、アメリカ西海岸のアーティストによるロックの総称。

カントリーに影響を受けた、軽やかでポップ寄りな傾向にあります。


イーグルス

Eagles (1971-1980, 1994-)

ドン・ヘンリー (ドラムス)
ジョー・ウォルシュ (ギター)
ランディ・マイズナー (ベース)
グレン・フライ (キーボード、ギター)
ドン・フェルダー (ギター)

他時期の主なメンバー
バーニー・レドン (ギター)
ティモシー・B・シュミット (ベース)

ロサンゼルス拠点、全員曲を作れて全員歌える、仲が悪い()割にはコーラスワークが美しい、西海岸出身の筆頭格。

全盛期のベストアルバムは5000万枚以上の売り上げを記録するほど、人気も凄まじい。

代表曲「Take It Easy」「Desperado」「One of These Nights」「Hotel California」など。

何気にドラムがリードボーカルなのも珍しい。



今回はここまで。


次回は(たぶん)パンクを紹介予定。


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