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大和路 2

*大仏様の東大寺は「大和路 1」をご覧ください。

若草山の麓から春日大社方面に石段を下りる。左右にお店はあるが人は少なく鹿がチラホラ。下りきったところにジブリに出てきそうな趣の「水谷茶屋」。

石段
水谷茶屋

営業時間外だったようで開いていません。これはこれで自然に溶け込んで風光明美。紅葉の季節が待たれますな。
ほどなく目の前に春日大社南門が現れた。境内に入って参拝所でお参り。本殿でのお参りは別途参拝料が必要とのことで、御朱印を頂いて後にした。

春日大社南門 ツアーの外人さんばかりです
外人さんばかりw

東大寺にしても春日大社にしても、参拝者(と言って良いかどうか分からない)の多くは外国人旅行者。中には御朱印帳を用意して記帳してもらう強者がいたのには驚いた。

春日大社までの道程で疲れていたが(空腹もあって)、勢いで興福寺へ向かう。春日大社の参道の鹿は群れからはぐれた鹿なのか、それともこの辺りが鹿せんべいの入手率が高いことを知っている賢い鹿なのか、ひょっこり現れる。

ちょっと孤独感が漂う
野生のように見えて絵になる(一応野生である)

天然記念物の鹿たちはカメラやスマホを向けるとカメラ目線をくれる。ともすれば近づいてくる。以前、北海道で出会ったエゾジカの群れは、100mほど離れた車の中からカメラを向けただけで一目散に逃げていったのに。

興福寺へは春日大社の参道を一気に下りる。すれ違いの多くは家族連れ。小さな子どもは路上の鹿にキャッキャッ言っている。視界が開けて浮雲園地を右に見ながら歩く。ベンチが空いていれば座ろうかと思ったが、生憎満席だった。その先、今度は奈良国立博物館を左に見る。周辺にはカフェやレストランがあるが、時刻はお昼時、人気店の前には開店を待つ人の列が出来ていた。奈良県庁東の交差点にある地下道を歩いて興福寺へ。朝方車を停めた奈良登大路自動車駐車場はこの交差点の近くだ。

五重塔

奈良公園登大路園地をショートカットして興福寺国宝館裏の駐車場から入場。そして東金堂(とうこんどう)の裏を通り抜けると五重塔。修復工事が行われているようで1階部分に足場が設けられていた。現在の五重塔は室町時代に再建されたものでもちろん国宝である。これを書いていてふと思う「興福寺の御門はどこにあるのだろう」。


興福寺一言観音堂(興善院)
東金堂(とうこんどう)
中金堂(ちゅうこんどう)

再建間もない(2018年)中金堂(ちゅうこんどう)。南側からの眺め。この日は閉堂中らしく中へは入れません。この中金堂の南側にテラスのような、展望所のような場所があり、そこが「興福寺南大門跡」のようだ。

勧進所で御朱印を頂いた。幾つかの御朱印があったが、今回は予算の関係で「東金堂」を頂いた。東金堂を選んだ理由は自分でも謎である。

御朱印

興福寺から一歩きして駐車場に戻った。駐車料金は1回1,000円。旧規格で1台のスペースが狭かったが、当方軽自動車につき(軽自動車のスペースでも)難なく停められた。いつものように落ち着いて昼食を摂ることをせず、移動中に菓子パンを齧った。今宵は三重県に移動してビジネスホテルで宿泊。翌朝、帰途についた。

旅行日:2023年6月10日


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