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アジャイルかどうかではない

サービスを企画し提供する際、皆さんはどのようにつくっていますでしょうか?
予測を重視し、100%のサービスを企画し進める?
適応を重視し、学びながらゆっくり進める?

このnoteは、スクラム開発で開発し、その後、アジャイルが良くわからないが、なんかうまくいってる環境に入った結果、迷い迷ったことをお伝えします。

アジャイルが好き

タイトルで、アジャイルを否定していますが、私自身、アジャイルが好きです。
エンジニアの時にスクラムに出会い、アジャイルを学び、アジャイルとスクラム開発を軸に、チーム、組織論、仮説検証、プロダクト開発を深堀ってきました。

だから、今までの知識を元に「プロダクトをたくさんの人と育て、よりよいものをつりたい」そう思って、プロダクトマネージャに切り替えたのです。

良く、ワンピースから学ばれるような内容です。すみません。

良く聞く話

Don't just Do Agile, Be Agile
アジャイルをするのではなく、アジャイルな状態になるということ。
スクラム開発を学ぶ中理解したもの。
スクラム開発のフレームワークに合わせて開発をするのではなく、アジャイルソフトウェア開発宣言を元に、価値を理解し行動できる状態。
価値を理解し行動できる状態にするのが難しいと感じている。

上手くいくなら予測型でも適応型でもいい
そりゃそうですよね。
今がうまくいっているなら無理に変える必要もないですし。
でも、うまくいっている判断は何をもってうまくいってるんでしょう?
適応型のメリット等理解していないのに今がうまくいってるって違う気がするんですよね。

視座が変わったことでの自問自答の日々

アジャイルを理解しているか

アジャイルの理解がある環境から、そうでない環境に移り、予測とプロセスが重視される環境下で、組織の状態について、常に問い続けました。

予測もプロセスも大事。でも、もっと顧客の声を聞いて、時には今の考えを壊し再検討する事の方が重要だと考えていたからです。

予測とプロセスが重視される中、バックログの概念はほぼ全員理解があったので、その理解を利用し、他のプロダクトが始める前に、私のプロダクトで私の思っている当たり前をどんどん実施しました。

結果、その他のプロダクトでも、顧客ヒアリングやアンケートなど、取り入れる風潮が生まれてきました。

しかし、アジャイルに関する知識というのは、あまり理解されず、開発する時のフレームワークの認識しか持たれませんでした。
そして、実例が少なかったこともあり、アジャイルを説明しようとしても、知ってる情報か、経験しないとわからない情報に分割されてしまい説明が上手くできません。
事業としては、なんとなく上手くいってるし、なんとなくアジャイルな感じがあるという状況です。

アジャイルの文化な部分を探してみる

自分なりに、皆さんの会話や行動から、考えてみました。
すると、会社のフィロソフィーの中にユーザーファーストがある事もあり、顧客との対話に関しては、皆さん意識がありました。

その他に、フィロソフィーの中で個々が考え挑戦するという考えもあり、改善をする文化もありました。

さらに、視座の高いメンバーは不確実なものに対し、フィジビリを回そうとか、小さく作って確認するという、判断を遅らせる考えができています。

なんとなくアジャイルな感じがあるのは、会社の徹底した方針と、必要に応じて小さく進める判断が出来ているからという結論が見えてきました。

AgileJapan2023でのメッセージ

Scrum.Inc CEO JJ・サザーランドさんからあった通り、
「リーダーにはアジャイルという言葉は使わない」

これはまさにそうだと感じました。
リーダーが考えることはプロダクトや事業、企業が成功するということ。つまり適応型であれ予測型ではなく、成功するためにどうするかを考えている。

そこにアジャイルの理解があるかはわからないが、アジャイルな考えが必要であれば自然とアジャイルに動くのだと。

本当に好きだったもの

アジャイルは好きです。
アジャイルは開発だけでなく、みんなの文化として捉えて、アラインし、より良いサービスを作りたい。

でも、今回の悩みに悩んだ結果、アジャイルにこだわり皆さんのやりやすい文化を壊しすぎるのも良くはないかなと感じました。

また、やりたいことを分解すると、アジャイルかどうかではなく、より良いプロダクトをみんなで作るということであり、アジャイルはそこに向けての考え方だったという結論だったと思います。

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