我が家のテレビ事情
テレビをすぐつける派?それとも、見てないテレビは点けない派?
私の夫は前者。家に誰もいなくてもテレビは点いていていいのではというくらい、テレビを付けていたい人です。そして私は後者です
私も初めて家を出た18歳の頃、誰もいない部屋があまりに静かすぎて落ち着かず、家に帰って一番最初にすることがテレビをつけることでした。
当時姉と二人でアパート暮らし。あまり寂しいという思いをした記憶はないのですが、一人でいる時テレビがついていることは当たり前でした。
短大卒業と姉の大学卒業が重なり、姉は地元に帰省し、私はそのまま千葉で就職がきまりました。
それから私の長い独り暮らしが始まりますが、いつからかテレビを付けない生活に変わっていきました。
テレビの雑音がない生活はとても静か。気が散ることなく自分の考えにどっぷりつかることができる、大切な時間でした。
一人でいることが心から楽しめるようになった、そんな時期だったのかもしれません。
食べることも忘れて本を読み漁ることも、心行くまで部屋の模様替えをしたり、写真の整理といいながら、古い写真を一日中眺めたり。
そんな時ふと思います。私は一生一人でも生きていけるかも。
そしてそれも悪くないな、と。
あれから四半世紀以上が過ぎ、今こうして自分の家を持ち、家族といっしょに生活を営んでいることに、時々不思議な気持ちがします。
夫と結婚してから、テレビの雑音につつまれる慌ただしい生活が始まり、子供が生まれてから少しの間だけまた静かな時間が戻ってきたけれど、子供たちの成長とともに、またにぎやかなリビングルームに。
アイスホッケー、スタートレックにヘビメタやらの夫ノイズからスポンジボブ、トムとジェリーやらのお子様ノイズへ。
子供たちはあれから随分成長して今や見上げるほど。
それぞれのスマホがまた家の中から雑音を少しずつ減らしてくれているようです。いいのか悪いのか分かりませんが。。。
最近バンドを始めた夫。毎日のようにアマゾンからの届きものにわくわくしながら、楽器やアンプがどんどんレベルアップしていて恐ろしい。
ちょっと今日は練習があるからと、ソワソワ楽器を車に詰め込んでスタジオに向かう日が増えました。
子供たちも友達と出かけることがしばしば。もう自分たちでどこにでもいけます。
必然的に独りでいることが増えていき、テレビのない静かな時間が戻ってきている気がします。
10年後のリビングルームはどんな感じなんだろう?
そんなことを考えると寂しいというよりちょっとワクワクします。
毎晩のように大きな音量でテレビを見ながら、どうしても転寝をしてしまう夫。
そんな彼の左手には常に絶対に話さないリモコン。
テレビ愛がとまりません。
夫をソファーに残し電気もテレビも全部消して就寝。
私の一日の終わりです。
画像はt_and_s_coachさんからお借りしました。いつか夫とこんな感じでテレビの前に座っている私を想像しながら。。。
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