ただいま仕上げ推敲中
『玻璃の月』という物語の体裁を整えています。
もうずいぶん前に書いたもので、時々読み返して手を加えてきました。長い年月をともに過ごしてきたので、巣立ちを迎えるのは寂しい限りです。
でも、いまこうして交流しているみなさまが、少しずつ入れ替わっていくのが、noteという街のようなので…
もし気が向いたら読んでくださるといいな、と思うから。
公開すると、自分では読み返す度胸がなくなる私。
でも、もしかしたらずっと先、5年や10年たてば、また読めるようになるかもしれない、と期待しつつ。
そんなにもったいぶるほどのものでもないのですが(^^ゞ
10,000字というと、おそらく文庫本で15ページ程度かと思います。
ですが、スマホで読むとなるとなかなか長いので、改行ごとに空行を挟んで、誰よりもまず自分が読みやすいようにしました。もちろん、ゴシック体。(noteの明朝体は、目の弱い私には、細くて読みづらいのです...)
そして、これは少し気が進まないところもあるのですが、挿絵代わりの写真をあちこちから探してきて加工、挿入しています。
でも、写真無しバージョンも作りたいくらいです…後日つくろうかな(^^ゞ
💎 💎 💎
『人魚姫』が好きすぎて書いたようなおはなしです。
人魚姫が泡に、そして空気の精になってから、また長い年月がたったあと。
今回恋に落ちるのは、人魚ではなくセイレーン。航路をゆく旅人たちを、歌声と容姿で惑わせる、海の美女たち、そのうちのひとりです。
ですが、この主人公も人魚姫と同じく、同族のひとびととは少し毛色が違うみたい。
↑↑
先日掲載した《水のタペストリー》という詩が、序章…というか、物語の始まる前の、ある日のセイレーンを描いた小景。と同時に、私の思う、まだ恋を知らなかった頃の人魚姫の姿でもあります。
まだ世の中を知らず、生老病死にも、真善美にもふれたことがなく、ただ、なにかの予感と憧れとを胸に秘めて、海に抱かれている――少女のような、蕾のような時期です。
※写真はPatou Ricard @pixabay。(色彩加工してます。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?