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とにかくアリエルがキュートだった実写版『リトルマーメイド』

アンデルセン『人魚姫』好きが昂じて、ディズニーのリトルマーメイドも好きな私。
映画を見てハッピーオーラを持ち帰ってきました。


🐠はじめに配役について


リトルマーメイド実写版の存在を知ったのは公開日の2週間ほど前でした。それ以来、おうちでのBGMは(ブロードウェイ版ですが)リトルマーメイド一色。

映画の予告動画も見て、ますます期待が高まります。



ネットサーフィンしてみると、アリエル役のハリー・ベイリーさんは、ミュージカル界ではなく、シンガーソングライターや女優として活躍されているようです。

欧米では、《人魚姫》といえばディズニーのアニメが最も普及しているらしく、アニメのアリエルが赤い髪&青い眼&白い肌のことから、(人種差別の人も残念ながらいるのでしょうが、そうではなく)茶系の肌のアリエルに戸惑う声もあったようです。製作チームは、その声を汲みつつも、ハリー・ベイリーの魅力をスクリーンにとどめる決定の妨げにはならないとしたようです。

アニメ版を見たことがなく、原作ファンの私としては、姫は黒髪&青い瞳なので、なぜアニメ版で赤い髪にしたのかがむしろ謎ですが、視覚的にそれが良いとの判断だったのでしょうから何も言うつもりはありません。アレンジするのが二次創作の愉しみだと思いますしね。(そもそも、キャラクターの髪や眼や肌の色に、そこまで決定的な重みを置かないので、「何色でもウェルカム」なのが私の立場です。)

小麦色の肌って、引き締まってしなやかなイメージだし、パールやサテンやスパンコールなどのキラキラした素材を着こなすのに非常に適した肌の色だと思うので、アリエルのお召し物にも期待。(茶系ではなくいわゆる"黒"と呼びたい肌のほうが、さらにグリッターで華麗な服飾品を着こなせると思うので、それも素敵だなあと思っています。人それぞれの肌の色、似合う色があるから楽しい。)

余談ですが、以前、東京旅行をしたとき、ホテルがミスコンテストの会場になっていたらしく、朝食ブッフェをいただいていると、世界のビューティーがたおやかに現れ、美しさに驚嘆したことがありました。出身国名のサッシュを肩から斜めにかけておられるのですが、エチオピアの方がたまたま同じテーブルにつかれました。濃い小麦色の肌にアーモンド型の眼、とてもスタイリッシュで美しい方でした(こっそりガン見してしまう)。そして、小鳥ほどにもお召し上がりにならずに去って行かれました・・・。


エリック王子役のジョナ・ハウアー=キングはイギリスの俳優さんとのこと。エリック王子のイメージについて以下のようにコメントされています。
"restless and inquisitive about where he is in the world, like Ariel… He’s quite isolated and sensitive."
(大意→世界のどこに自分がいるのか絶えず確かめ、好奇心旺盛なところはアリエルそっくり。とても孤独で繊細。)

(歌っている動画が見つからなかったので、もう少し探してみます。)


🐠いざ初日の映画館へ


製作チームが惚れ込んだハリー・ベイリーの魅力、半分はその声と歌唱にあるのでしょうから、もちろん字幕版を選びました。

ディズニーアニメ版のしとやかなジョディ・ベンソン、ブロードウェイ版の晴れやかなシエラ・ボーゲスを聞き慣れている身にとって、ハリー・ベイリーの歌い方はソウルフル、ジャジーな路線で、短い音符がややスタッカート気味だったりもするので、最初は「ん?」と思いました。(つまり、ビジュアルではなく歌い方には私の思う"雛形"があったということです(^^ゞ)

でも、馴れてくるとよい歌唱で、パワフルなのも現代的でよかったように思います。

ミュージカルにはない挿入歌も良いものが多く、歌声にも合っていて、大満足だったのでした。

帰宅後すぐにサウンドトラックをダウンロード購入。聞きながらこの記事を書いています。
(エリック王子の絶品ラヴソング"Her Voice"がなかったのは非常に残念でしたが...。ミュージカルのみのお楽しみなんですね。)


アリエルのドレスは期待していたキラキラ系ではなくて薄手の布を重ねたシフォンでしたが、ふんわりしてかわいらしく、とてもよく似合っていました。白や黄色系。また、頭に幅広のターバンをしているのも印象的で、(色味は違うけれど)フェルメール『真珠の耳飾りの少女』を思わせました。お顔立ちも小作りなので、夕日を背景にした横顔シルエットもとても様になるのです。この肌の色でこそ、の美しさで、さすが撮影チーム、よくわかってらっしゃる♡

海の青も存分に楽しめましたし、陸地のシーンは茶色や暖色系(オータムカラー)でまとめてあるようで、コントラストが効いていました。


馬車でエリックとアリエルがお出かけするシーンがあって、そこはアンデルセンの『人魚姫』の遠乗りを思い出させて、ちょっとうれしかったです。(ミュージカルにはなかったと思う。)

全編に流れるアラン・メンケンの音楽。ケルトのジグやカリビアンなスティールパンも聞こえてきて、多国籍だなあと思っていたら。
最後のシーンは、人種や生き物たちの多様性を描いていて、(現実の社会ではまだここまで浸透してはいませんが)来たるべき世界観を見たようで、そこもハッピーエンドでした。

パンフレット。この背景でよかったのか...星空柄です。ご近所の藍染作家さん作品。流れ星も飛んでます☆彡。
ボールペン



あとは、ご興味のある方向けに、各国版"Part of your world"の動画を貼っておきますね。

↓ブロードウェイ版


↓実写版(日本)

↓実写版(韓国)


↓実写版(フランス)

↓実写版(ドイツ)

↓ハリー・ベイリーさんの表情も楽しめます。




#リトルマーメイド #実写版 #ディズニー #アリエル
#人魚姫 #アンデルセン
#映画館

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