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カンボジアの思い出

#わたしの旅行記

コロナの流行以降、まったく旅行に行かなくなった私ですが、それまでは、時々夫とともに海外旅行に行っていました。
長い時間飛行機に乗るのが嫌だったので、もっぱらアジアを中心に旅をしていました。
アジアは物価も安いですし…。

印象に残っている旅行先は「カンボジア」です。
遺跡を巡るのが大好きな私にとって、アンコールワットを訪れることは長年の夢でした。
夢がかない、かけがえのない時を過ごすことができました。
…ただ、心残りが一つ。

トンレサップ湖という湖をボートで観光した際、水上マーケットの売り子さんがボートに接近してきました。
小学生ぐらいの女の子が、果物やお菓子、ビールなどを売りに来て、かわいらしかったので写真を一緒に取ったのですが、私たち夫婦はおなかもいっぱいで何も買わずに少女を送り出してしまったのです。
ボートを去る時の少女の悲しそうな顔が忘れられず、どうして数百円ぐらいの菓子を買ってあげなかったのかとしばらく後悔しました。

その後、インドやタイなど、いろいろなところで同じように子供の物売りに遭遇しました。
自己主張してくる彼らには、「買わなかったこと」に対してそれほどの罪悪感を感じることはありませんが、カンボジアの彼女だけは、恥ずかしそうに写真に写っているその姿とともに、後悔を伴う罪悪感が沸き上がってきます。

先日、久しぶりに昔の写真を整理していて、彼女のことを思い出しました。
もう10年以上前のことなので、今頃は子供もいて、たくましいお母さんになっているのではないかと思います。

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