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「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」と多様性

3月で冬ドラマも次々と最終回を迎えていますが、私が今期一番夢中になって観ていたのは、「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」です。

深夜枠のドラマで、華々しく取り上げられていたわけではありませんが、実はものすごくよくできていて、目からうろこだなぁ~と毎回感心していました。
原作は漫画のようですが、そちらは読んだことがありません。
→漫画が原作のドラマについてはいろいろ最近取りざたされておりますが…。
なので、あくまでもドラマを見ての感想です。

多様性を尊重する…ということをモチーフにしたドラマは今までもいろいろありましたが、いつも「いわゆる弱者」の権利を尊重する…という視点しか描かれていなかったように思います。
「おっぱん」も、基本的にはその路線なのですが、第10話で同性カップルの結婚に反対する父親の考えに対して、主人公の職場の若手職員が言った一言が心に響きました。
「その父親も、古い考え方や今までのやり方に心のよりどころを求めているのでは?」
というご意見。

…なるほど。
とかく、新しい考え方を受け入れられない古い世代というのは「強者であり害悪である」と思いがちですが、新しい考え方についていけない人々も本当はかわいそうなのかもしれないなぁ…と思いました。

私は妙齢なので、考え方が古くなりがちですが、組織の中では旧態依然とした考え方に迫害されてきたほうなので、新しい風を求めて、古い上下関係やしきたりに眉をひそめていました。
→反体制的な若者に「いいぞ、いいぞ!」と無責任に賛同していました。

もしかしたら、古い組織の在り方を守ろうとする人たちにも、弱い面があって、必死に旧体制にすがろうとしていただけなのかしら…?
そんなことを思いました。

でもでも、老兵は去るのみなので、UPDATEは必要ですね…。

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