水色堂

インコの水彩画や読書感想文です。

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最近の記事

本の感想『発達性トラウマ』みきいちたろう/著

発達性トラウマ障害という言葉は、トラウマ治療で名高いベッセル・ヴァン・デア・コーク氏が提唱した概念なのだそうです。 表紙に書かれている通り、内容は発達障害とは関係なく、ストレスとトラウマを結びつけ、ストレス障害として扱うというものでした。 上記のようなトラウマは、私達がトラウマという言葉を聞いて、まず思い浮かべるような短期的な激しい出来事と区別するようです。 成長していく上で受けた日常的な、単一ではない複数がからみあった、地味でジワジワと与えられる、長期的ダメージが発達性

    • 聴いてくれるコザクラ

      • たたずむコザクラインコ

        • 本の感想「今すぐ使える誰でもつかえるフラッシュバック対処と予防」服部信子/著

          これはとても分かりやすかったです。 フラッシュバックと言っても、戦争体験ほどの壊れる体験より手前の、自分自身がトラウマと抱えている小さなものにでも対応できる内容だと思いました。 トラウマというのは、一時期のとてつもなく大きなものとしてやってくるものと、地味に積み重なって気がついたら大きくなってしまうものと、二つの種類があるのではないかと思うからです。 地道に積み重なったものに苦しんでいる人は大勢いるのではないかと憶測しています。 実行する時に自分にとって大変なのは「今」

        本の感想『発達性トラウマ』みきいちたろう/著

          飼い主を見上げるまん丸のコザクラインコ

          コザクラインコは上から見ると本当に丸い(=可愛い)です。が、外見を裏切る鳴き声とくちばしの強さ(噛まれると泣きます)にご注意です。 飼われる検討をしていらっしゃる方は、ぜひ、全力で鳴いた時の甲高い鳴き声(しょっちゅう全力で泣きます)と、噛まれた時にどうなるか、コザクラインコを飼ってらっしゃる方に聞いてから、決められることをお勧めします。長ければ10年〜15年か、それ以上付き合うことになりますから・・

          飼い主を見上げるまん丸のコザクラインコ

          布をかぶって寝ているセキセイインコ

          布をかぶって寝ているセキセイインコ

          本の感想「暴力を知らせる直感の力」ギャヴィン・ディー・ベッカー

          著者はアメリカで長く暴力犯罪から身を守る助言や、身辺警護を生業としているスペシャリストの方だそうです。自身も危険の溢れた家庭に育ちながら、そこを起点に培った知恵を活かしてこのような職業につくようになったようでした。 本の中で扱われている事件はアメリカらしく(?)本当に命に危険が及ぶようなケースが多かったですが、悪質な嫌がらせに対する対処法も記されています。 対応として本のタイトルにある「直感」を、人間に自然に備わっているサイレンのように利用出来るとして着目しているのですが、

          本の感想「暴力を知らせる直感の力」ギャヴィン・ディー・ベッカー

          本の感想「虐待サバイバー」植原亮太

          はっきりした虐待が認知されてなくとも、この本のような感覚を持っていて、苦しんでいる人は以外に多いのじゃないかと思いました。 この本に出ている全ての人が現在どうされているのか知りたいなあと感じました。健康で生きてらっしゃることを願います。ただ、中でお一人、癌になってしまわれた方は、最後は辛いままでいなかったことを願うしかありません。 本当は、この本に出ている方は、カウンセリングに繋がれた、実はそれでも幸運な方で、現実には声なきまま苦しんでいらっしゃる人の方が多いのではないか

          本の感想「虐待サバイバー」植原亮太

          『親子はおんなじキャリア年数』とどこかに書いてあるのを読んだ。いいなこの言葉、と思った。

          『親子はおんなじキャリア年数』とどこかに書いてあるのを読んだ。いいなこの言葉、と思った。

          本の感想「私を振り回してくるあの人から自分を守る本」 Joe/著

          著者は、モラハラ対策のカウンセラーをやっていらっしゃる方だそうです。 この本では、人をコントロールしたがる人とは『やってほしいことを、思わせぶりな態度で示す者』と表現しています。そして、その人の親切心や罪悪感を促して、あくまで相手を自主的に動かそうとする者が、人を支配する人物だと定義していました。 反対に、そんなパワハラ相手に振り回されてしまう方とは、『他人の感情や思考を察しすぎる人』であり、『感情と言動が切り分けられていない』と言います。だから、相手の感情や思考へ受け応

          本の感想「私を振り回してくるあの人から自分を守る本」 Joe/著

          本の感想「人を動かす対話術」岡田尊司/著

          久しぶりに本を読めました。著者の方はパーソナリティ障害の治療で有名な精神科医の方のようで、これまでにも何冊か読んだことがありましたが、今まで読んだ中でも、自分としてはとても役に立つことを知ることができて良かった著作でした。 本の中の文章をそのまま引用させていただきますが、私は『対話は、克服ではなく、その逆に役割を果たしていることが多いように思える。追い詰め対立することが現実には頻繁に起きている。しかし相手を貶めて自分が勝者になる対話は、勝者も不幸になり、長い目で見れば破壊し

          本の感想「人を動かす対話術」岡田尊司/著

          本の感想「うまくいっている人の考え方 完全版」ジェリー・ミンチントン著

          帯には、『18年間読まれ続けて100万部』と書いてありました。 自己啓発本というのは、何冊も読むのではなく、こうした良い本を2〜3冊選び、繰り返し心に落ちるまで読み込む方がいいのかな、と思わせられる本でした。 一番心に残ったのは、7番の箇所でした。 人が自分の間違いを認めたがらないのは、自分を責める気持ちに嫌というほど苦しめられているから、これ以上、苦しみたくないからであること。 自分が間違っていることを知ると、心の奥底で苦痛を感じるから、自分は正しいと思い込み、他人

          本の感想「うまくいっている人の考え方 完全版」ジェリー・ミンチントン著

          セキセイインコのこと

          セキセイインコは 小さい頃は 誰でもお鼻がピンク色 大きくなると ノーマル、 オパーリン パイド、 スパングルの男の子のお鼻は 青色になる 大きくなると ノーマル、 オパーリン パイド、 スパングルの女の子のお鼻は ベージュ色になる 大きくなると、 ハルクイン、 ルチノーの男の子のお鼻は 全体がピンク色になる 大きくなると、 ハルクイン、 ルチノーの女の子のお鼻は 鼻の穴の周りだけ、白っぽい セキセイインコの平均体重は 30〜40gぐらい 小さい頃は30g台 セキ

          セキセイインコのこと

          コザクラインコのこと

          コザクラインコは 英語でLove Birdと呼ばれている コザクラインコの男の子は 頭が丸くて 甘えんぼう コザクラインコの女の子は 頭が平らで お転婆さん コザクラインコは気が強い 指を噛まれたらかなり痛い(涙) それでも愛らしい ぬいぐるみの様なコザクラインコ 一緒に過ごすほどに好きになる

          コザクラインコのこと

          インコが教えてくれたこと

          ほとんどの悩みはとるにたりない 本当は知ってるよ しぬほどのことなんてそうそうないと だけど 心は辛く感じるんだね 安全基地をもらったら、安心できた 「いていいよ」って 思われることから 生き始めるんだね 大事に大事に扱って がんばって世話するほど 愛着がわいた 信頼が生まれてきた 失敗もゆるしたよ 君がヘコまず 自分自身を認められたら ちょっとやそっとのことは もちこたえられると知ったから そんなにすぐに結果はでない 何かわからないまま生活して しばらくして

          インコが教えてくれたこと

          植松努「NASAより宇宙に近い町工場」読書感想文

          cakesでも連載されている、植松努さんの「NASAより宇宙に近い町工場」を読んでみました。 読みやすくてやさしい口調で、早い人なら一日で読み終えてしまうと思います。 単純なようで、なかなか誰も言わない様な大切なことを素朴に含んでいる文でした。 「楽をすると無能になってしまう」こと 「楽をして自信を得たい人は自分がもってる知識をひけらかして、他人を評論するようになります。人の自信を奪う評論は怖ろしいことです。」 「自分より弱い人を見つけてその人の自信を剥奪します。最後に

          植松努「NASAより宇宙に近い町工場」読書感想文