NO LONGER

もはやすべては海の底さ
誰かが怒って津波を起こした
方舟に乗れた人なんかどこにもいない
すべては海の底で静かに眠るのさ

おやすみ　もういいよ　おやすみ
神様にはちゃんと言っておくから
そりゃないんじゃない　あんまりじゃないのって

天罰なんて言い草は理不尽へのこじつけさ
誰も大して悪いことなんかしてないのさ
ちょっとバグって取り返しがつかなくなって
すべてが終わっちまっただけのことさ

おやすみ　もうなにもありはしないんだ
すべてを忘れていいんだよ　それくらいなにもない
そりゃないんじゃない　あんまりじゃない　神様

もはや世界はどうにもならないのさ
水が引いたら地面を歩いてみよう
潮にやられて花も咲きはしないけど
いつかきっとなにかが芽を出すだろう

僕はなにをどうしてここにいるんだろう
誰もいなくなったはずの世界で

「さあ　目を醒ませ　いまもう一度　生きる時だ」

もはやすべては海の底さ
涙があふれてすべてを飲み込んだ
水が引いたら旅に出てみよう
それまではもうちょっと眠っていようよ

太陽はわけ知らず大地を照らして
素知らぬ顔で去って往くんだから