青春裏次元

tipToe.のメンバーが在籍できる期間は3年に限られている。
現体制に残された時間は多くはない。来年の今はもうこの体制ではないのだ。

2期現在の姿を観ていて、やはり贔屓目抜きにしても1期と遜色ないレベルには到達していると思う。
そして共通してるのは、「ここからもっと跳ねるぞ!」と思ったところで終わりが来ることだ。

あまりにももったいない。
しかしコンセプトは最初から決まっていた。3年間しかないのだ。
現体制tipToe.には終わりが来る。

このどうにもならないことをどうにかするにはどうすればいいのか。

そう、その通り。
バグや改造を使うのである。

まずroot化は必須、したらば1年生編の3月31日まで物語を進め、専用ソフトでtipToe.世界のカレンダーの2年目に「4月0日」を追加する。やり方は大技林を参照のこと。

そのまま日付が変わるタイミングになると、1年生編エンディングムービーの後に少しバグった映像が追加で流れる。(没データがデタラメに組み合わさったカオスな映像)
この映像はわずか十数秒の短いものだが、操作するまで無限に繰り返される。仕組みとしてはビートルズの「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」LP盤の「Sgt.Pepper's Inner Groove」のようなことを青春世界で引き起こしているわけである。

この映像が流れたままハードの電源を切らずにディスクを入れ替える。この際に現在プレイ中のシーズンとは異なるシーズンのCDを挿入することで、次の段階に移行する。1期をプレイしているなら2期CDを、2期をプレイしているなら1期CDをという感じだ。この時に各種イベントで配布されたCD-R(各アルバムのインスト音源や、1期ワンマン入場特典のシングル「ナイトウォーク」「秘密」)だと成功しやすいと言われている。

さて上記操作にて移行した次の段階というのが、今回の目的である「tipToe_extend」である。

「4月0日」をカレンダーに挿入したことにより、カレンダーの年度の切り替わりが未来に行くか過去に行くかシステム上で判別できなくなり、永遠に同じタイミングでブレ続ける。これにより発生したのが先の「Sgt.Pepper's Inner Groove」に類するバグ映像である。

そこにシーズンの異なるディスクの読み込みがおこなわれることで、強制的に物語世界の進行が継続され(歪な接ぎ木のようなイメージ)、デバッグモードに近いモードへと切り替わる。

すべてのシーズンの楽曲を好きなように披露できるほか、在籍期間がバグり「7369ァ3��4u336??日目」という表記で固定され、メンバーが永遠に卒業しなくなる。ワンマンも生誕も毎年やり放題になるのだ。
また、通常モードでの動員は2,500人が上限だが、このモードでは最大96億人まで動員が可能になる。TIFのチケットをtipToe.のオタクだけで枯らすといった現実では到底起こり得ない珍事も当たり前のように起こる。

さらにこのバージョンでは「Cider Aquarium」や「星降る夜、君とダンスを」に使われる繋ぎの大量の没データをセットリストに組み込むことができる。いずれも200種類におよぶ特殊繋ぎSEが用意されているが、特定の組み合わせでSEを使用するとプレイが継続できなくなることがある。その場合は諦めて再起動しよう。

1点注意すべきなのが、1度このモードに移行すると通常どおりメンバーが卒業する3年縛りのtipToe.を二度とプレイできなくなってしまうこと。セーブをせずリセットをしてもこのモードは解除されない。
再度正規のモードのtipToe.をプレイするには一度世界を滅ぼし創世記からやり直す必要があるので、あくまで自己責任で遊ぶように。

tipToe_extendを最初からはじめる場合は、Cider Aquariumをセットリストに組み込み、同曲の没データ繋ぎから特定のSE7種類を連続でセットリストに入れ、そのSEでライブを終わらせるとリセット画面が表示されるので、「はい」を選択する。
tipToe_extendの1年生編はこの方法でしかプレイできないが、本来の物語との違いは主催イベントの開場中SEの「ひとりごと(inst.)」が「燕子花(inst.)」に差し変わっているのみである。雰囲気がほんの気持ち崩れた主催イベントを体験できるが、本当にそれだけなのでわざわざやり直す必要はない。まぁバグ技を試すくらいのもの好きならむしろやるべきと言えるかもしれないが。

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