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Ramadan crush in Yemen's capital Sanaa*日食&木星食の日の群集事故

朝、Twitterを開いたら、イエメンの首都サナアにある学校で数十人が死亡したという英語の記事と動画が上がっていました。

すぐに事情が呑み込めなかったのですが、日本語の記事によると「ラマダン(断食月)の最後の数日間、1人当たり約9ドル相当(日本円にして1200円)を慈善家が配った際に事故が発生したということでした。
目撃者によると、何百人もの人が学校に集まっていたそうです。

イエメン首都で雑踏事故、少なくとも78人死亡=フーシ派系テレビ(ロイター) - Yahoo!ニュース

今年のラマダンは、3月22日~ 4月20日でした。
ラマダンの月では日の出から日没までは断食をしますが、日没からは食事をしていいので、人々は個人宅や集会所、路上などに集まってワイワイと食事をしています。
慈善家たちが民衆に食事を振る舞ったりする習慣もあるとのことでした。

今回不幸だったのは、人が集まりすぎていたことと、フーシ派の武装メンバーが群衆を統制しようと威嚇発砲した弾丸が、電線に当たって爆発が起きたため、パニックが起きて将棋倒しになったとのことでした。

事故発生時のホロスコープ

事故発生が、現地時間19日午後8時2分というのを見かけたので、その時間でホロスコープを立てて見ました。場所は首都サヌアです。

ホロスコープを見て驚いたのですが、日食の6時間ぐらい前で、ちょうど月が木星を隠す「木星食」の時間でした。
月と木星は、5ハウス牡羊座23度にあり、すぐそば(24度)の準惑星エリス(不和の女神)とコンジャンクション。そして、緩く水瓶座冥王星とスクエアの範囲です。ディセンダントには、権利を意味するジュノー(牡牛座22度)がコンジャンクションしています。

日が暮れて、人々が楽しく食事をとる時間ということを5ハウスの月と木星(赤丸の部分)は表しているのでしょうね。
そして不穏な冥王星は3ハウス。3ハウスには、初等教育の意味があるので、事故現場が学校でシンクロしています。

今回の事故には、2014年に始まったイエメン内戦(サウジアラビアとイランの間の代理戦争と見なされている)が背景にあります。
イエメンの首都は、2014年よりフーシ派反政府勢力によって支配されており、そのために経済的に孤立しています。

イエメンは、国連が世界最大の人道危機と呼ぶものの真っ只中にあり、人口の24%にあたる約80万人が援助と保護を必要としています。
赤十字は、紛争で分裂した国がロシアとウクライナから小麦のほとんどを輸入しているため、ウクライナで進行中の戦争がアラビア半島に位置するイエメンの食糧危機を悪化させていると警告しました。

あと1日でラマダンが明けるという日に起きた悲しい事故。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

過去の群集事故

群集事故は、日本でも度々起きています。まだ記憶に新しいのは、2001年7月21日に起きた明石花火大会歩道橋事故。この事故では、死者11名、重軽傷者が247名でした。

過去に1000人以上の死者を出したのは、
◆1896年 - ロシア・モスクワで、皇帝ニコライ2世即位記念に配給された食物を求める人々が将棋倒しとなり、1,389人が死亡。
◆1990年7月2日 - 1990年メッカ巡礼事故は、1,426人が死亡しています。

もっとも記憶に新しいのは、昨年のハロウィンに韓国で起きた転倒事故と、インドのモルビ橋の事故でしょう。

韓国の転倒事故のホロスコープがデータバンクに出ていました。
私は22時でホロスコープを立てましたが、データバンクのほうは22時20分になっているので、ハウスに少しずれが生じています。

このときは、月が射手座29度、木星が魚座29度でスクエア。
水星も天秤座29度で、29度祭りでした。
太陽は蠍座6度にあり、蠍座のルーラー冥王星とは緩くスクエアでした。
日食から4日しか経っていないときだったので、日食の影響も強く働いていたと思います。

日食で事故や災害が起きると規模が大きくなりやすく、そのため人命も多く失われやすいように思います。
災害ではないですが、現在スーダンで起きているクーデターも気になります。
スーダン邦人退避へ 自衛隊輸送機のジブチ待機を命令 防衛相 (msn.com)

どうやら、このクーデターは、ロシアによる海軍基地の建設を阻止したい米CIAが関わっているようです。ほんとにロクなことしないな。

今日はこのへんで。

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