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京都旅行 2023.5 大文字山ハイキング

5月に行った京都旅行記の続きです。
いよいよ旅のメインイベント、大文字山ハイキングについて書いてみます。

私達にとっては人気ある観光コースとは言えないと思うのですが、海外に紹介されているようで、外国からの旅行者が訪れることが少なくないようです。

私が大文字山に登りたいと思ったのは、NHK「京都人の密かな愉しみ Blue修業中 送る夏」を見たのがきっかけだと思います。

ドラマではあるものの、ドキュメント的な側面もあり、地元の方が長年受け継いできた送り火に取り組むさま見て、厳かさに心を打たれました。


そしてこの日、ようやく念願のハイキングの日を迎えたというわけです。

大文字山は、東山連峰の主峰である如意ヶ嶽の西にある山です。標高は465m。気軽なハイキングコースなんて紹介されることが多いようです。

ルートは複数あるようですが、もっとも初心者向けとされている銀閣寺の北側から登り始めました。

某テレビ番組ではこのコースを『20分程度で登ることができる「初級中の初級」のハイキングコース』と紹介してました。

そんな情報もあって少々舐めていました。いや、舐めすぎていたかもしれません。考えの甘さをこの後痛感することになります。

前回までの旅行記にも書きましたが、前日にハプニングがあって寝不足であったうえ、登山口に至るまでに相応の距離を歩いていました。

更に、日頃から運動不足なのに、ペース配分がわからず最初から早いペースで歩いてしまったのです。

途中でHPが限りなくゼロに近づき、本当に動けなくなってしまいました。

体力復帰を待って引き返そうと思っていた時、目の前を鹿が横ぎりました。鹿は神の使いとも言われていますので、とても勇気づけられ、もう少し頑張ろうと思うことができました。

咄嗟のことでうまく撮れませんでした


そんな鹿のナイスアシストもあってゴールの火床に辿り着くことができました。

写真ではなかなか伝わらないのが残念ですが、これが火床からの眺めです。

真如堂、金戒光明寺、吉田山、鴨川デルタ、京都御所、そして下賀茂神社などを臨むことができます。

松ヶ崎方面を見ると、五山送り火の「妙法」にあたる部分も見えました。

因みに「妙法」は妙法蓮華経の頭の2文字を描いたものだそう。「妙」は唯一無二にという意味があり、「妙法」で他にないとても大切な教えという意味があるのだそうです。

京都タワー、平安神宮の大鳥居、京セラ美術館なども見えました。



とても素晴らしい景色だったので去りがたく、1時間程、眺めを楽しみました。

因みに「大」の字の火床は全部で75あるそう。
そして、1画目は80m、2画目は160m、3画目は120mもの長さがあるそうです。


帰路はこの「大」の字の2画目を通って山を下りました。この道で下りると法然院に着きます。

その後、最寄りのバス停(法然院町)から四条河原町に移動し、阪急に乗り換えて定宿のある大阪に帰りました。とにかくヘロヘロで、どうやって帰ったのかあまり記憶がありません(笑)


◼️◼️ 後記 ◼️◼️

途中で引き返さず、火床まで辿り着いて本当によかったと思う一方、辛かったので「もう二度と来るもんか」と思ったのも事実です。

しかし、あの景色が忘れられず、後日、再訪しました。2度目ですから、勿論、無理せず無難に火床に着くことができました。

何物にも代えがたい最高の眺め。
京都で最も好きな場所のひとつになりました。
必ずまた行きます。オススメです。

今日はここまでです。
次回、この翌日に大徳寺に行ったことを書いてみようと思います。

お読みいただきありがとうございました。


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